旅行・地域

2012年7月22日 (日)

経済発展の次に来るものは:ブエノスアイレスとボゴタの狭間で

10代、20代の頃はずっと文学と哲学に夢中だったけど、最近は経済に夢中だ。
30代になってから、特に起業してからたくさんのビジネス本、それに経理と税金の本なども読んだ。

ただそういうミクロの動きには最近興味はなくなり、どちらからというほかの国に行って、現地に人たちの生活をじかに見て、そこからその国の経済全体に思いを馳せるのが今のマイブームだ。

たとえば有名な投資家ジム・ロジャースが世界を旅し、実際に自分で目で見て、その国に投資をするかどうか決めるというのは、筋が通っていると思う。

ただ・・・・・その残念なことに経済3流、政治4流のアルゼンチンという国にうっかり居着いてしまっている。(コロンビアに行く前はアルゼンチンはせいぜい2流国と思っていたのですが、あの国の経済状態を見てしまうと、アルゼンチンは遥か下だなと痛感して、ワンズワードによる世界経済調査では格下げになりました)

だが、例えば今政治、経済ともに一流の国と言われる人たちは、その生活に満足しているのだろうか?日本は経済1流、政治3流と言われていたが、毎年3万人もの自殺者を出しているし、経済も政治も比較的うまくいっているヨーロッパも大変な混乱のなかにある。

結局のところ、人生楽しいのが一番と思うと、アルゼンチンという国は俄然輝きだす。アルゼンチン人のこの「根拠なき幸福感」というものは実際素晴らしい。

日々、ドル規制が進み、今では皆こぞってドルをブラックマーケットで売っぱらい、輸入規制も今年になって一段と厳しくなり、MacBookAirなどは日本の倍以上の値段がする。どのスーパーマーケットに行っても、国内品しかないので、品揃えには大差ない。

日々、出口なく保護政策を実施に、着実にその破綻の足音が聞こえてくるが、人々は肉を食い、ワインを飲み、タンゴを踊り毎日祭りのような日々を送っている・・・・ように見える

Bogota01

同じ南米の国コロンビアの首都ボゴタのスーパーマーケットには日本の紀伊國屋のように輸入品が大量にあり、MacBookAirも日本と同じ値段で変える。洋服もレストランも充実しており、さらにブエノスアイレスよりも若干安い。でも、ブエノスアイレスの人たちのほうがなんだか無邪気に人生を楽しんでいるように見えてしまう。

繰り返し言うが、アルゼンチンは明日何が起こるかわからない政情不安定な国である。過去に何度か国が破綻しており、軍事政権の頃は頻繁に人が誘拐され、理由もなく処刑されていた国だ。(ちなみに30年ほど前の話しです)

結局のところ、経済や政治という目に見える枠組みを超えたところに、人の幸福というものは存在し、それはきっともっと身近なこと・・・・・例えば好きな人から同じように好かれるとか、人と人とのあいだにスペースがありコミュニティが存在し、それに守られていたり、そんな本来見落としがちなところから生まれるのではないだろうか。

「金持ちにはなりたいけど、すげー楽したい」というのがアルゼンチン人の経済に対する通念だと思う。日本の「サービス残業」の実態を聞いたら、きっと卒倒してしまうだろう。アルゼンチンが再び先進諸国の仲間入り、もしかくコロンビアのように素晴らしい経済発展を遂げることはもうないかもしれない。

でも、いいじゃないか。

別に経済発展がすべてではない。彼らはもう何度も財政破綻しているので、そのことはDNAに刻み込まれているのだ。経済発展以外のなにかをきちっと形として表現出来るようになれば、彼らは世界中から注目する存在になるかもしれない。そんなことをのんきに夢想しながら、ブエノスアイレスで日々を送っている。

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ちなみに自分にとって、「経済とは?」と訊かれたら、柳沢教授のセリフが浮かびます。全巻通して読む価値のある深い漫画です。彼の経済について洞察、人生についての洞察は漫画というジャンルを飛び越え、すでに文学の域に達しています。全巻大人買いをおすすめします。

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2012年7月18日 (水)

麻薬の街から芸術の街へと:メデジンで考える街の作り方

コロンビアに行った目的がカルタヘナの旧市街を見ることだったので、一週間経ったぐらいで「さて、次どこ行こうか?」と考えた。(合計で2週間滞在予定だったので、まだ丸一週間時間があった)

カルタヘナからキューバまでの飛行機があったので、ついでにキューバ滞在という選択肢も思い浮かんだ。キューバはずっと行ってみたい国だったし、刻一刻と情勢が変わっているので、早く行かねばという思いも強い。それでも、せっかくコロンビアに来たのだし、もうしばらく滞在してみるかと思い、なんとはなしにコロンビア第2の都市メデジンに行くことにした。

Botero

以前まではメデジンと言えば、メデジン・カルテルという麻薬犯罪組織がすぐに思い浮かんだだろうが、今はこの人、芸術家ボテロだ。(一部ではデブ専と揶揄されているボテロですが、実際彼の彫像と絵画を見ると、そのビジョンに圧倒される。特にキリストを描いたシリーズは、よくぞこれほど悲劇的な題材に新しい光を与えて、全く新しいアートに生まれ変わらせたと感嘆した)

彼にとってその特徴的なフォームで人やものを描くのは、あくまでそれらの官能性を表現しているだけであり、それが彼の世界の見方だということがよく伝わってくる。

Kiss_medellin

そうして、ませたコロンビアの少年はその官能性にやられてしまい、彫像にキスまでしてしまう。

メデジンの街自体はとてもモダンで、治安もよく、人も本当に親切で居心地が良い街だった。街のサイズ的に動く回るにはちょうどよく、気候も常春で快適だ。(カルタヘナは常夏、コロンビアの首都ボゴタは常秋と、土地によって色々な季節がいっぺんに体験できる、そんな素敵な国コロンビアです)

Medellin_sky(標高1500メートルの盆地にあり、京都生まれの自分としては、馴染めのある光景でした。ちなみに滞在したホテルはこちらですが、高級住宅街にあり、近所にレストランやバーがたくさんあり、便利でした。トリップアドバイザーの口コミは信頼できます)

ボテロ広場にあるボテロ美術館で彼についてのドキュメンタリーが流れいて、それをぼーと見ていると、いかにメデジンという街がボテロという芸術家を使って生まれ変わったのかよく理解出来た。麻薬というイメージ最悪なものから抜け出るためにボテロという傑出したメデジン出身の画家がいたことが幸いし、彼を担ぎだして、イメージ再生し、いわば町おこしして見事それを成功させた。

それにしても麻薬の街からアートな街へと飛躍的な変化だ。そういう意味では、メデジンは現在のコロンビアの在り方を象徴しているのかもしれない。すでに過去から逸脱し、新しい価値観を現在進行形で生み出している。

メデジン最終日にはグアタペという近郊の町へと繰り出した。そこには巨大な岩石があり、700段もの階段を登ると、メルヘンチックな光景が広がっていた。

Garape01

グアタペはまさに山の気候で、何度も雨に振られたが、それでもタイミングよく、大事なときには晴れ間が広がっていたので、とても楽しい時を過ごした。

Garape02

メデジンには合計5日間しかいなかったが、それでも充実した時を過ごすことが出来た。またふらりと訪れて、ブエノスアイレスよりはどこかのんびりとしている雰囲気のなかで、ぼーとしてみるのもいいかもしれない。


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ちょっと気分転換にランキングに参加することにしました。プロフィールは「世界一周をほんの30年ほどかけてしようかなと。たいだいまブエノスアイレスで1年以上沈没中」というちゃらけたものですが、このカテゴリで参加出来る人たちは「永遠の旅人・中田英寿」「セルフプロデュースの達人・本田直之」それに「沢尻の元恋人・高城剛」など偉人の方ばかりです・・・・・その末席に参加させていただければと。

ちなみに高城剛氏のメルマガを絶賛購読しており、毎週金曜日楽しみにしています。世間のイメージとあれほどずれた偉人も珍しいなと。

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2012年7月17日 (火)

カリブ海の街カルタヘナにて:クオリティ・オブ・ライフを考える

なぜコロンビアに行ったのかと言うと、おそらく雑誌かなにかでカルタヘナの写真を見て、なんとなく行きたいと思ったからだと思う。

Hotel_cartagena

コロンビアというと、一般的には麻薬とやたらと治安が悪いとうイメージしかないが、今はまったくそんなことはなく、むしろ現在住んでいるブエノスアイレスよりも治安はいいという印象を持った。

Wall_cartagena01

カルタヘナの旧市街は世界遺産に登録されているだけあって、とてもおしゃれでいかにも南米という色使いが印象的だった。観光地だけあって、日本のリゾート地並に高かったが、それだけの価値はあると思う。特にカルタヘナ近くの島々(ロザリオ諸島)の海はとても綺麗で、いかにもカリブ海という感じだった。(しかし、カルタヘナの海は千葉の九十九里浜程度の綺麗さだったけど)

Cartagena_wall02

ブエノスアイレスの冬の寒さにすっかり参っていたので、常夏のカルタヘナの気候ですっかり気分を良くし、結局1週間滞在した。近くの島に行ったり、火山に行ったりと充実した日々を過ごし、また近いうちに行ってみたいと思う街だった。(ブエノスアイレスからだと往復5万円くらいで行けるので、日本だとタイリゾート程度の距離感だと思う)

ドイツの哲学者ニーチェはよく肉体が及ぼす精神への影響について言及したが、まったくそのとおりで、天気がいいと気分がいい。ひたすら天気が悪く寒い北欧でニーチェが気嫌いする悲観的な実存哲学が生まれたのも、偶然ではない気がする。海と太陽と白い浜辺で哲学者を気取るのは到底無理な相談だ。

アルゼンチン人はとかくチリ人とコロンビア人を馬鹿にする傾向があるが、両国ともアルゼンチンよりもはるかに素晴らしい経済発展を遂げ、治安もいい。(コロンビア経済に興味のある方はこちらの三菱UFJリサーチ&コンサルティング の2012年のレポートをお読みください。体感的に非常に正しいと思います)

ブエノスアイレスの次にどの国に住むのかとよく訊かれるけど、コロンビアという選択肢も悪くないかなと今では思い始めている。別にそれは経済発展どうこうという問題ではなく、クオリティ・オブ・ライフを考えると、悪くないと思えるからだ。

世界経済の中心は今後はアジアであることは間違いないが、人生において別にそれが最優先される必要もないと感じている。シンガポールやインドネシア、それにフィリピンといった国々に住みたいと思わない最大の理由が彼らの価値観が「経済発展がすべて」であることに尽きる。

そのような意味で全く違うベクトルを持っているアルゼンチンに魅力を感じるのかもしれない。

だが、コロンビアという国は経済発展を目指しながらも、それほど自分たちの人生を犠牲にしているようには見えず、なんだか楽しそうでもある。もっとこの国を知りたいと思った今回の旅だった。

きっと、だから旅することはやめられない。いつも予想を裏切り、新しい知識と知見をもたらしてくれるから。

Cartagena03


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2012年7月12日 (木)

アゴラ:世界一周のすすめ:ブエノスアイレスなう

自分が住んでいる街である「ブエノスアイレス」というキーワードでツイッター検索をすると、けっこうな確率で世界一周をしている日本人のつぶやきが引っかかる。

世界一周ブログ

自分自身、17歳のときに初めて行った海外旅行で、「世界には自分と全く違った価値観、考え方を持った人たちが本当に存在する」ことに驚くとともに、「世界というものが本当に存在するのかどうか」再度確かめに翌年ヨーロッパ旅行に行った。(今を持ってすれば全くナイーブな動機だったけれども、当時は真剣だった)

そして、19歳で単身、「陸路でスコットランドの首都エディンバラに行く」というミッションを設けて、2ヶ月かけて広大なユーラシア大陸を横断した。

カタコトの英語しか話せず、インターネットもなかった頃、特にロシアという未知の国をシベリア鉄道で抜けるのは、かなりの冒険だった。(実際、バイカル湖を見るために立ち寄ってイルクーツクでシベリア鉄道の出発時間に変更があり、一悶着あった)

金も経験もないときに旅をすると、人生を飛び級で進級出来る。なぜなら金と経験で、多くのことが解決出来てしまうからだ。その武器を使えないとなると、人生はとたんにややこしくなる。

そして、今インターネットがある。

さらにこの円高だ。今、若くて金がなくて、日本に悶々としているならば、半年か一年死ぬ気でバイトすれば、100万や200万は貯まる。それで世界一周になんなり行くほうが、半端な勉強しかしない日本の多くの大学にいるよりは100倍いい。(ちなみに自分も旅行と留学費用を貯めるためにウェイターから交通量調査のバイトまで数多くのバイトを経験した・・・・全く楽しくはなかったけど、いい経験にはなった)

世界を旅することは、もうそれほどハードルが高いことではない。

重いバックパックを背負って宿探しに右往左往することもなく、ネットを使って一瞬で明日の宿の予約ができ、カタコトの英語で道を尋ねるよりは、無料のWIFiを使って自分の現在位置をGPSで知り、自力で目的地に着くことも出来る。

そして、世界で得難い経験をすればFACEBOOKやツイッター、それにブログを通じてみんなと共有することも出来る。

世界一周でも二周でもしてみればいい。べつにそれはもはや特別なことではなく、やろうと思えば誰でも出来ることだ。ただしかし、世界を実際に見た人と、インターネット上でしか世界を知らない人との間には埋めようもない差が生まれることも事実だ。それを手に入れるためだけでも日本を出る価値はある。(もちろん、自分のようにブラジルのサルバドールで一週間のうちに二回襲われたり、インドで耐え難い腹痛に悩まされたりするリスクは未だ存在するけど、その価値はある)

「ブエノスアイレスなう」という日本語のつぶやきが増えることが、ゆくゆくは日本という国の未来を明るくしてくれる希望になってくれる気がしてならない。

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2012年4月29日 (日)

お薦めの海外航空券の購入サイト:安いのが一番!

日本はゴールデンウィークの真っ最中で海外で過ごす予定の人も多いと思うし、また夏休みにどこかへ行こうかと計画を練っている人も多いと思う。

そんな人たちのために自分がよく使うお薦めの海外航空券の購入サイトを紹介したい。

1. eDreams

7月にコロンビアに行く予定なので、色々とチケットをリサーチして、このサイトが一番安かったので、今回はこのサイトを使った。スペインの会社だが、当然英語でも表示されるので、心配ありません。

ちなみに4月30日成田発、5月6日成田着の香港行きのチケットは往復7万程度で購入可能。(ためしにHISで調べると、同じ日程のチケットが最低でも14万円5千円からです。GWや三連休などは海外サイトで購入したほうが圧倒的にお得です!)

2. Orbitz

サイトの使い勝手としては非常によく、海外に行く時はまずこのサイトを見るようにしている。特に前後3日間でリサーチをかけることが出来るので、日程が定かではない場合は、重宝する。

ブエノスアイレス発、東京行きのチケットを往復で12万円でゲットした。ただ今回のコロンビア行きのチケットはいいものがなく、結局eDeamsで購入しました。

こちらのサイトでも4月30日成田発、5月6日成田着の香港行きのチケットは往復7万程度で購入可能です。

3.Lastminute.com

以前、ヨーロッパを旅した時に使用したサイトです。イギリスの会社なので、デフォルトの金額がポンド表示で、一瞬「安っ!」となりますが、よくよく計算してみたら他のサイトと変わらないということも結構あります。

しかし、4月30日成田発、5月6日成田着の香港行きのチケットは往復6万円と最安値で買えます。GWに予定が入っていない方はこの機会にちらっと香港へ行ってみてもいいかもしれませんね。

日本の旅行会社はGWや連休などはあほみたいに料金を上乗せするので、いつまでも彼らの餌食になっていないで、ベーシックな英語を駆使して、海外のお得なサイトでチケットを入手したほうがいいのではと思っています。

英語とインターネットを使いこなせないと、ますます損する世の中になっていきますね。不安を感じたら、ワンズワードオンラインで英語を勉強しましょう!(笑)もれなくFACEBOOKで無料キャンペーンを行なっています!

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2012年3月28日 (水)

旅をしながら日本を想う:東京にて

先週の週末から東京に滞在している。
久しぶりの東京で気分は高揚していたが、落ち着いてみると、あまりそれほど楽しくはないなと思い始めている。

単純にもう15年以上も住んだ街なので、何も目新しいこともないのと、ツイッターやFACEBOOKで普段連絡を取っている友人も多いので、お互いにある程度の近況は知っていることもあり、久しぶりに会っても久しぶりな感じがしないということもある。

上半身裸で短パンを履いて、「ガハハハ」と笑っている男たちが多い真夏のブエノスアイレスから、どこかすました感じの黒とグレーを基調としたファッションの東京の人たちと比べると、違和感は募ることも事実だ。

それでも大好きな日本料理を食べて、それなりに満喫はしている。来週以降は大阪に行ったり四国に行ったりと、今まで行ったこともないようなところへと行く予定なので、楽しみでもある。

明日には三姉妹が来日し、3月31日には会員様向けのパーティーも行う。そして、来年には誰を呼ぼうかと色々と思案するのも楽しい。

日本に行ったらやろうと思っている半分もまだやっていないので、これからもっと頑張らないといけないけど、なんだかぼーとしたまま日本滞在が終わってしまいそうだ。今回は合計6週間も滞在予定だが、もっとスケジュールを詰めて、それほど長いあいだ滞在する必要もないかなと思い始めている。

わざわざ日本に戻ってこなくても、日本との関わり合いはあるので、もっとほかの国に行って色々なことを体験するほうがためになるのでは思う。今年はスペイン、イタリア、ウユニ湖、マチュピチュなどに行ってみたいと思っているので、時間がいくらあっても足りない。

日本は素晴らしい国だと思うし、本当に住みやすい。でも、別に今はそれを求めていない。もっと自分が知らないことや経験したことがないことを体験したい。

今年はそれをテーマに旅をしたい。

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2012年3月18日 (日)

喧騒に満ちた香港にて:旧友との再会

今、香港に来ている。

Yasai

そして、久しぶりに旧友のスティーブンと再会した。彼は香港近郊の街のインターナショナルスクールで教師をしており、週末香港に遊びに来て、一緒に滞在した。

Large
(AIRBNBで見つけたアパートに滞在した。写真をクリックすると、ページに飛びます。SOHOのど真ん中にあり、立地条件は最高です。難点は7階にあり、エレベーターがないこと)

僕達はひたすら食べて、飲んで、「香港最高!」と思えるほど楽しい週末を過ごした。特にスティーブンは街というか、ほとんど村に近い場所に住んでいるので、久々の都会生活を楽しんでいた。

Pig

それでももうすぐ三歳になる子供が恋しいと言って帰っていった。あんなにわがままだったスティーブンがすっかり子煩悩になっていて、なんだかおかしかった。

僕達は二十歳そこそこの頃、時給900円くらいのどうしようもない低賃金なウェイターやバーテンダーをしながら、ロンドンで生計を立てていた。もう14,5年前のことになる。あの頃に比べれば、お互いものすごく恵まれた環境に今いるが、あの頃自分たちが香港で再会して楽しい時を過ごすなんてことは想像もつかなかった。

Kingyo

僕達はどうしもなく若かったし、途方もない夢と希望を抱き、ロンドンで貧乏なあまり鬱屈した生活を送っていた。それが今では僕は起業家となり、ブエノスアイレスに住み、スティーブンは中国で先生となっている。人生、何が起こるか分からない。

僕達はSOHOにあるおしゃれなバーで男二人、ひたすら語り合い、旧交を温めた。人生で何人か「この人のこと好きだな」と思える友人が出来るが、彼もそのなかの一人だ。土曜日の夜ということもあり、僕達はそのままブエノスアイレスの友人から教えてもらった「VOLAR」というスーパークールなクラブへとなだれ込み、なぜか男二人肩を組んで踊りあかした。

今となってはクラブなどにはほとんど行かなくなったが、たまの再会だからよしとしよう。そのあと、僕達は24時間イングリッシュブレックファーストが食べられる「フライングパン」というところに行き、朝の8時にヘビーなイングリッシュブレックファーストを食べ、我らの城へと帰った。

馬鹿馬鹿しいほど喧騒に満ちた香港の週末だけど、一年に一回くらいならばいいかもしれない。スティーブンとこんな夜を過ごすのは、そうそうないだろう。あと20年もすれば、僕達が「クラブ」に行くというと、「ビンゴクラブ」のことを指しているかもしれないね、と言って笑いあった。

Two_2

そうして香港の滞在は終わりを告げ、またマニラへと明日戻る。いい休暇だったし、また香港に戻ってきたいと思っている。

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2011年11月28日 (月)

旅と人生について:目的ではなく手段であるということ

ブエノスアイレスに来てからもう何度も訊かれるが質問が「どうしてブエノスアイレスに来たのか?」という質問だが、未だにうまく答えられない。

そこに山があるから・・・・・と同じニュアンスでたまたまブエノスアイレスと思いついたので、住み着いたまでだ。

そして、次に訊かれるのが「ブエノスアイレスに住んだあとはどこに行くの?」という質問だけど、これにも当然うまく答えられない。2,3年はいるつもりだけど、明日嫌になってふらっとスペインあたりに行ってしまうかもしれない。

とくに場所に関しては無頓着なので、ブエノスアイレスに住むと決めるまでは実は世界一周でもしながら仕事をしようと思っていた時期がある。

世界一周航空券

20万から40万くらいまで色々とあるが、ネックになったのは出発前に目的地と日程を決めないといけないことだった。あともう一つ、ネックになったのが・・・・・・

「世界、回るのめんどくさっ」

ということだ。すでに30カ国以上旅をしていたので、どうしても行きたい国というところもなく、がんじがらめの日程とルートで回るのは億劫だった。世界一周というコンセプトだけに、世界を同方向に回る制限などもあり、もっと自由に旅をするほうが自分に合っているなと思う。

だが、イグアスの滝やモロッコのサハラ砂漠など世界には見て圧倒される光景というものがいくつか存在するので、それらをピンポイントにピックアップして見てまわる旅はありかもしれない。

Morocco03

Morocco06
(ほかの写真はこちらのHPに掲載しております。)

新しい風景や違う価値観を持つ人々と会うたびに、「世界は広い」と痛感する。そうして、自分の小ささも同時に痛感して、より謙虚に人生に取り組むことが出来る。

旅をするということは、あくまで手段であり、目的ではない。人生もまた然り。生きるということは、それ自体が目的ではなく、何かをしたり誰かを好きになったり、事業を起こしたり仕事をしたり辞めたり、色々なことを行うための手段だ。

「人生とは?」とそれ自体の意味について悩んでいる暇があれば、世界に出てそれを経験したほうが早い。結局のところ、人生それ自体には意味はない。それはただの手段なのだから。

そんなことを考えていたら、またふらっと旅に出たくなってきた。今度、日本に帰国したらアジアをぶらぶらとまた回ってみようかなと思っている。

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2011年10月 2日 (日)

人間は結局、感情的に物事を判断するということ:サンティアゴとブエノスアイレス

今日がチリ最後の日だ。
結局、サンティアゴに一週間ぐらい滞在してしまった。日本からチリに来て、サンティアゴに驚くことはそれほどないかもしれないが、ブエノスアイレスに半年滞在してから来ると、サンティアゴには驚きの連続だった。

Subway

上記はサンティアゴの地下鉄構内の写真だが、東京よりも駅構内は近代的であり、走っている地下鉄も先進諸国の地下鉄、あるいはそれ以上に近代的だ。
(ちなみにブエノスアイレスの地下鉄はものすごく古く、ゴミと窃盗の宝庫であり、この写真とは比較にはならないほど前時代的です)

チリに来る前に何人かのアルゼンチン人にチリに行くことを告げたが、ほとんどが「チリなんて行く価値はない」という態度だったが、国としてアルゼンチンはチリに圧倒的に差がつけられていることを実感した。

サンティアゴに限って言えば、西ヨーロッパの首都並の機能性と文化的な豊穣さがあると言っても過言ではない。

Art_chile

今日はGAM MUSEOという美術館に行ったのだが、国の経済がしっかりしていると芸術にお金を使うことが出来るのだなと思えるほど、充実したコレクション、それに美術館自体の建物が何よりも素晴らしかった。

Fashionshow

たまたまファッションショーも開催されていて、チリの最先端のファッションに触れることが出来た。(ただファッションセンスで言えば、ブエノスアイレスのオシャレさは半端ないので、ブエノスアイレスに軍配が上がるかと・・・・・・まあ、ブエノスアイレスは個々のセンスで勝負している感じがするが、チリは国自体で盛り上げようという気概を感じます)

ビザ更新のためにチリに来ただけなので、それほど期待はしていなかったが、その予想以上の暮らしやすさとブエノスアイレスとは比べ物にならないほどの治安の良さにすっかり気に入ってしまった。

またアルゼンチンとは違い、シーフードが豊富にあるので、その食文化にすっかりやられてしまった。

Food20111001

とあるレストランで、刺身の和え物的なものを頼んだのだが、これがとてもおいしかった。このレストランでは客のほとんどがこれを頼んでいたので、名物料理なのだろう。

アルゼンチンではとにかく肉がおいしいので、「焼けばいいだろう」的ないいかげんさを感じるが、チリの料理はきっちり下ごしらえをして料理をしている感じがするので、味もしっかりついている。

話は変わるが、20歳の頃、インドを旅したときに10人くらいのフランス人と南インドのケララ州にある小さな村で一緒にランチをしたことがある。そこで「世界一おいしい料理の国は?」という議論が始まったのだが、その10人のフランス人が全員一致で「日本」という結論に達した。

たいした旅の経験がない頃だったので、「そんなものかな」としかその時は思わなかったが、今では本当にその通りだと思う。

あのプライドの高いフランス人たちが全員一致で納得するほど日本の料理のクオリティは高い。

だから、日本からチリに来てもその料理の素晴らしさは体感することが出来ないかもしれないが、ブエノスアイレス、あるいはほかの土地に住んでから来ると、そのありがたみが身に染みる。

Chile_flag

このように書いているとブエノスアイレスよりもサンティアゴに住んだほうがいいように感じるかもしれないが、それでもやはりブエノスアイレスのほうが個人的には好きだ。正直、どちらかというとだめんずうぉーかー的なノリもあるが、「ほんとアホだなあ」と思う愛嬌のある街なのでついつい居ついてしまう。

具体的に「サンティアゴよりもブエノスアイレスが良いと思うところを挙げろ」と言われても困るが、そもそも日本人に取ってみれば日本が一番暮らしやすい。だからわざわざ海外に住むのであれば、暮らしやすさを追求しても仕方がない。

ブエノスアイレスにはロマンを感じる。
単純に考えれば、そんな理由でうっかりブエノスアイレスに居ついているのかもしれない。

View_from_flat
(泊まっているアパートからの景色です。窓からアンデス山脈が見えるというのもオツかと)


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2011年9月28日 (水)

旅のスタイルについて:港町バルパライソで思ったこと

今はサンティアゴからバスで2時間の港町バルパライソというところに来ている。

サンティアゴでは停電に2回も遭遇し、この地では学生と軍隊との小競り合いに遭遇して人生で初めて催涙弾を吸込み、フィリピンでは大型台風のために14時間にもおよぶ大停電があったりと、波乱万丈な一週間だが、元気に過ごしている。(会員の皆様にはご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っております)

Valvaliso01

街並みが世界遺産に登録されているだけあり、非常に風光明媚なところだ。海が近いこともあり、海鮮料理が非常においしい。

Gato_negro_blanco

2日間ここで過ごし、そのあと違う土地へと行こうかと思っていたが、結局サンティアゴに戻ることにした。サンティアゴの旧市街で3日間過ごしただけなので、今度は新市街に宿を取り、4日間ほど滞在して、そのままブエノスアイレスへと帰る予定だ。

ここに来るまではチリの前知識など一切なかったが、実際に何日かチリに滞在するととても過ごしやすい国に感じる。今度来るときはパタゴニアなどに足を伸ばして、色々と冒険してみるのも悪くないと思った。


話は変わるが、バルパライソではホテルに滞在しているのだが、やはりAIRBNBでアパートを丸ごと借りたほうが安くて、快適だなと思った。

http://www.airbnb.com/rooms/65706

サンティアゴでは上記アパートが75ドル(約6000円)で借りられるので、今後はAIRBNBで借りられるのであれば、すべてこのサービスを利用するだろう。

では今からサンティアゴへと向かいます。

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