学問・資格

2010年7月23日 (金)

出来る限り楽をするということ。

意外と知られていないことだが、人間が楽をしたいと思うのは、脳に責任がある。

脳は楽をしたがる

ただその脳も楽をするためには、一度は効率化を図る。考えてみると、効率化というと聞こえはいいが、これはただ単に脳が楽をするために行っているごく自然発生的な行動なのだ。

仕事の効率化とは、言ってしまえばいかに自分の負荷を減らし、楽をするかということに他ならない。

ワンズワードオンラインでは、ご存知の通り、先生採用はとても厳しく行っている。先生としての資質だけではなく、その情熱も求められ、また自己管理能力までも審査対象となる。こう書くと非常に聞こえはいいが、これはただ単にこちらが楽をするための所作でもある。

現地時間で夜23時まで教えて、翌日朝4時には起床し、5時からのレッスンを行う、というようなことをこちらがいちいち指示することなく、毎日行われている。そして、毎レッスンの時間はきっちりと守り、滞りなくレッスンが実施されている。もちろん、誰もが間違いは起こすので一度や二度は寝坊したり遅刻することもあるが、それを責めるほどこちらも完璧な人間ではない。そして、こちらが責めるまでもなく、向こうの方から謝罪のメールが届き、責めるタイミングすらこちらに与えないほど優秀な人たちでもある。

優れた製品の大量生産は可能だが、優れた人材は有限だ。このようなスタイルでは規模の拡大は限られるが、とても効率的ではある。彼らの管理を強化するよりは、彼らのやる気を引き出し、彼らがより働きやすい環境を作り、また彼らが目標設定もしやすいように賃金にもインセンティブを持たせる。それがワンズワードスタイルである。

と言ってしまえばこれまた聞こえはいいが、これはただ単に「楽をしたい」という脳の欲求に従ったまでだ。

そして、なるべく確実にレッスンが実施出来るように、生徒様側にはレッスン前日には日時の自動送信確認メールが届き、こちらがわざわざリマインドすることもない。予約、キャンセルもすべて会員メニューで瞬時に行え、それによりこちらが負担を強いられることもない。

情報はすべてHPに開示し、ちょっとした情報はツイッターなどで告知する。本当に便利な世の中になったものだ。

人類の歴史というものは「いかに楽をするか」ということが目的となり、ひたすらそのために労力が費やされ、その結果発展してきたのかもしれない。

もちろん、それでも雑多な作業は発生はするが、それはマイナーなものであり、こちらの作業の焦点は「使いやすく、効率よく英語学習を行える環境作り」というクリエティブな作業に費やされる。

脳の欲求にも素直に応えつつ、さらにそれに付加して自分が思い描いているサービスを提供していきたいと思っている。

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2010年7月 4日 (日)

集団としての質をいかに向上するか

昨日は法政大学のI先生と中学校の英語の先生にお会いして、色々と話しをさせていただいた。そのなかで話題として面白かったのは「ワンズワードオンラインは学習意欲が高い人たちをターゲットとして絞り、一定の成果は出しているが、次のステップとしてそれほどモチベーションが高くない人たちを対象にいかに彼らのモチベーションを上げて、成果を出すかやってみてはどうか」ということだ。

まずオンライン英会話スクールとして取り組むことは不可能と断りを入れた上で、やるならば学校という強制的に学習させられる場が前提になると話した。(元々学習意欲が低い人達がオンライン英会話なんてするわけがないので)

その場では「現時点では興味がない」とお答えしたが、一つの思考実験としては面白いのでこの場でシュミレーションしてみたいと思う。

まず、とある高校がワンズワードに「うちの生徒の英語力をあげてくれ」と依頼したと仮定してみる。それも全生徒の英語力を上げて欲しいと依頼されたとする。

全生徒が対象となった場合、まずはどのようなクラス編成にするかが問題になる。
当然、学力選抜クラスが前提になってくるが、この場合気をつけなくてはいけないのは、人数編成だ。たいていのテストの結果は下記図のように正規分布の形を取る。そうなるとクラスの人数もそれに沿った形にするのが筋が通っている。

Tips_2_19

(引用元:http://software.ssri.co.jp/statweb2/tips/tips_2.html

英語上級者になればなるほど、各自の学習スタイルの違いは顕著になるので、そのスタイルに合った教え方をしたほうが学習の精度は高まる。また成績下位者は「ただ目をかけてもらっている」と実感させることにより、成績は飛躍的にアップする可能性もある。そして、なかには当然人より恐ろしく習得に時間がかかる層もいるので、それだけ根気づよく教えられるようにクラス人数は最小限に抑える必要がある。

1学年の生徒数が100名だと仮定すると、一番人数が多いクラスでも20名までに抑え、一番人数が少ないクラスは5名程度にするのが望ましいだろう。そうなると、一番上位のクラスと下位のクラスは5名づつなので、これで合計10名になる。そして、各層の次の層(上から二番目と下から二番目)は10名づつのクラスとする。ここまで振り分けられた人数は、合計30名になる。手間暇かけて教える必要がある層は、ここまでの層だと思う。大多数の層が所属する中間層は、いかに生徒側の自主性を促進して、彼らにやる気を起こさせるかが重要になってくる。よって残りの70名は単純に4つに分けて、17、18名のクラスを4つ作ればいい。

では、この中間層にいかにやる気を起こさせるかだが、この4つのクラスの平均点を最初の段階で全く同じようになるように生徒を振り分けておく。しかも、成績上位者と下位者を混ざるように意図的に振り分けておく。

そして、この4つのクラスの平均点を毎月競わせるようにする。その平均点がトップだったクラスの上位5名は次のレベルである10名クラスに進級できるようにする。成績下位者の降格に関しては、クラスの平均点は関係なく個人成績のみが対象となるとする。この中間層でも「出来る子」はほかの生徒の学習も手伝うことによって自分たちが昇格できるので、そのように努力するだろう。そうしてクラスとしての連帯感を持つことが出来る。

学習意欲もそれなり、それに比例して成績もそれなりの層にいかにプレッシャーをかけ、彼らを次のレベルの優秀な学習者に仕立て上げるかに、このプロジェクトの成否がかかっている。

一番上のクラスをAクラスとし、次のクラスがBクラス、中間層のクラスは華組、さくら組、星組、梅組と名づけ、次のレベルはDクラス、最下層はEクラスとする。こうしておくと、中間層が昇格したときは「特権意識」が味わえ、逆に降格したときは強烈な「羞恥心」が味わい、努力を促すことができる。

おそらくトップ5名と、一番下のクラスの5名はずっと同じクラスに留まる可能性が高い。ただ彼らが存在することで、多くの生徒が所属している中間層の学習意欲を高めることが出来る。次の層である10名クラスと中間層のクラスの入れ替えは激しくなるだろう。むしろ、入れ替えが激しくないと、このプロジェクトはうまくいっていないことを意味する。

あとはテストの質、それに学外の学習のためにオンライン英会話スクールの活用など色々と考えられる。だが、何よりも重要になってくるのは、集団としての質をいかに高めるかだ。マンツーマンレッスンを基本としたオンライン英会話スクールの経営とそこが決定的に違う。

マンツーマンレッスンだとそのレッスンの質を高めることが学習者のモチベーションアップと、学力向上につながりやすいが、学校のような大人数だとレッスンの質さえ高めればいいと言うわけにはいかない。それ以前にこちらが意図する集団となるような取り組みやちょっとした仕掛けが必要だ。おそらく多くの学校の経営者にはそのような視点が決定的に欠けている。

こうして色々と考えてみると、モチベーションがそれほど高くはない人たちを対象としていかに彼らのやる気を促進するかという取り組みは面白いかもしれない。ただきっとこちらの10の努力に対して、彼らの成果は2にも満たないだろうとは予想できる。モチベーションがそもそも高くはない集団を対象した場合の成果はその程度が妥当だろう。そんななか多くの学校は学校側の協力はたいして得られない中、現場の先生たちの個人的努力で授業を行っているのだろうから本当に大変だと思う。

今度先生たちに会うときはこのアイディアについて色々と聞いてみることにしよう。

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2010年6月28日 (月)

幸せは感染する!より良い人生に向けて。

アメリカのボストン西部の街、フレーミングハムでフレーミングハム調査というものが行われ、ある人が太るとその友人が太る確率が57%も増えることが発見された。この調査の驚くべき発見は、影響が直接の友人に終わらず、友人の友人が肥満になると、直接繋がっているあいだの友人の体重に変化がないのにも関わらず、自分が肥満になる確率は20%増すということだ。さらに友人の友人の友人の体重が増えると、自分も肥満になる確率は10%も増すのである。

クーリエ・ジャポン8月号に掲載された記事の抜粋だが、これらの影響は何も肥満、喫煙などの健康問題だけに留まらず、幸せや不幸せといった感情もお互いに伝播しあうということだ。

そして、傑作だったのは「幸せな友人が一人増えるごとにあなたの陽気さは9%増しになるのに対し、不幸せな友人が一人増えても、あなたの気分は7%しか沈まない。この論理でいくと、人のネットワークの繋がりを増やせば増やすほど、幸せの貯金も増える」という内容だ。

一般的な事実として、陽気な人ほど友人が多い。陰鬱な人なのに、友人が多くて困っているという人など見たことがない。陽気だから友人が多いのか、友人が多いから陽気になるのか定かではないが、友人は多ければ多いほど越したことがないことは確かだ。

人間は自分たちが思っている以上にお互いに影響し合い、感情を水面下で伝え合っているのだろう。なんとなく人助けするときは気恥ずかしい気持ちを抱きがちだが、「これは自分のため、自分が幸せになるため」と割り切ればいい。
(例えば電車で席を譲ったり、道に迷っている人を案内したり、そんなささいな親切ほどなんだか恥ずかしい、それにワンズワードオンラインで英語を学びながら数百円づつ寄付することとか・・・・・なんてね)

それに今はウェブによりあらゆる物事は透明化されつつあるので、そのうち善行.comなんてサイトが出来て、自分がどれだけ「幸せ貯金」をしているか一目瞭然となるような時代が来るかも知れない。そうなる前に、まずは友人たちや家族に普段より優しく接することから始めるとするかな。

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