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2013年12月

2013年12月27日 (金)

ビジネス英語とは:ブエノスアイレスで考える

ビジネス英語を学びたいと時々、聞く。
でも、最近果たしてそんなものが存在するのか疑問に思う。
(とはいいつつ、うちもちゃっかりビジネス英会話やりますなどと謳っているけど)

毎日、英語を使って仕事をしているが、最近はメールのやり取りがほとんどだし、その場合ほとんど挨拶抜きだ。

せいぜい「Would you send me the file?(あのファイル送ってくれない?)」と若干丁寧な言い方をしているくらいだろう。

バルセロナにて:フランソワのこと

そういえば、EUで27カ国相手にプロジェクトマネージャーをしていたフランソワが面白いことを言っていた。ドイツ人とかフランス人とか色々な国相手に交渉してけど、日本人だけは絶対に挨拶や近況報告など軽い話題からメールが始まる。ほかの国は要件だけのメールなのに、日本人だけは違う・・・・と言っていた。

たしかに「お世話になっております」とたいしてお世話になっていない人たちに向かって始まるのが日本の流儀だ。それが英語にも流用されているのだろう。

そういう考えから、英語でもビジネスで使う英語は違うという発想なのかもしれない。たしかに以前は正式のビジネス文書に流儀があり、それに則っていたが、Eメールがすべてを破壊した。挨拶どころか相手の名前も書かず、要件だけのそっけないメールがぼんぼん飛び交う世界だ。
(時々、もう少し気を使えよと思ったりもする・・・・こっちがクライアントの場合がほとんどだから)

アメリカ人やイギリス人の英語ネイティブよりも、むしろフィリピン人のほうが「ボスは絶対君主」という感じなので、丁寧なメールを送ってくる場合が多い。面接をするのにメールのやりとりをする場合、フィリピン人のほうがやはり丁寧だ。
(なかにはどうしようもない人もいるけど・・・・っていうか結構多いけど。英語ネイティブは最初から「友達か!」という距離感のメールが多い)

海外だとクライアントだからと上下関係がそれほど発生はしない。こっちがお金を払う側でも、向こうもお金を払って、その報酬として労働力を提供しているだけという割り切りがある。日本のように湿っぽい関係ではない。ドライな関係そのものだ。(そして、ついで言うと顔を見ない相手にネットを通じて仕事を発注している場合が最近は多いので、なおさらだ)

謙譲語や敬語など存在しない世界だ。

そのような世界で「ビジネスで通用する英語とは」と考えると、むしろ相手に合わすことが出来るコミュニケーション能力のほうが重要だ。

もちろん、会議などを頻繁に行い、そこでついていくだけの英語力を必要としているニーズはあると思う。ただそれは「ビジネス英語」というくくりではなく、単純に英語力の問題だ。

結論から言うと、最終的には個人のニーズに合わせて、先生たちが教材を準備して、実地で使えるようにシュミレーションするのが一番なのだろう。そんなことが可能なのは、超優秀な先生しかいないワンズワードオンラインだけだろう・・・・酷暑のブエノスアイレスで暑さに悩まされながら、本当にそう思う。(自分のブログでそう書いてもステマと後ろ指さされたりするのだろうか・・・どうでもいいけど)

ビジネス英語という曖昧な分野の英語を磨くよりも、人を笑わせることが出来るコミュニケーション能力を磨いたほうが出世には役に立つ。それだけは確実だ。

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(ここブエノスアイレスは暑すぎて、みなさんエアコン使いまくり、そして停電しまくりです。うちも絶賛停電中・・・もうこれで何度目か)


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2013年12月26日 (木)

物静かなクリスマスのブエノスアイレスにて

ブエノスアイレスは今日は12月25日、クリスマスだ。
家の周りのスーパーやレストランはすべて閉まっており、人通りもまばらだ。

海外でクリスマスと言うと、なんだかロマンチックのような気がするが、実際はロマンもくそもなく、食料の調達さえままならない厄介な日にしか過ぎない。

Screen_shot_20131226_at_31125_am

それにブエノスアイレス39度。
外に出る気が起きない気温だ。こんな日は家に閉じこもって、海外ドラマでも一気に見るのが適している。

年末は日本のほうが色々な行事があって楽しいのかもしれないが、ふらっと帰るには遠すぎるので、また来年桜が咲く頃に一時帰国をしようかと思っている。

フィリピンでもクリスマスは一大行事で、9月から準備を始めて、なぜか2月くらいはまで続くという。一年の半分はクリスマスを祝う不思議な国だ。

ブエノスアイレスは1月から本格的にバケーションに入るので、毎年12月に色々と問題が持ち上がる。バケーションに入る前にややこしいことは済ませておこうということなのだろう。

思えば2001年の財政破綻も12月だった。
「自分がバケーションにいきたいから、ややこしい問題はとっとと12月中に片付けよう」というおおざっぱな感じで、一気に財政破綻したのかもしれない。

「バケーションか、財政破綻か?」の二択なら、アルゼンチンの政治家の方々は自分のバケーションを優先するそんな国だ。(ぶっちゃけ富裕層は、財産がなくなるどころか財政破綻したあとに不動産屋を買い叩いて、大儲けしたらしいし・・・・日本の既得権層なんて、まだかわいいものだ)

ブエノスアイレス滞在もあと一ヶ月だ。
最近は毎日タンゴのクラスに通い、ミロンガへと繰り出して、タンゴの腕を磨いている・・・・・別にプロを目指すわけでも、死ぬほどタンゴ好きでもない。

「むしろ、そこにタンゴがあるから」という理由でタンゴを踊っているだけなのかしれない。タンゴのグループレッスンは1クラス500円程度なので、ブエノスアイレスではタンゴは金のかからない趣味といえる。メキシコではサルサを踊り、ブエノスアイレスではタンゴを踊る。

ごく自然の成り行きだ。

ブエノスアイレスで一番仲の良い友達のアメリカ人のマイクがアメリカに一時帰国したので、残された社交生活はタンゴしかない。家で仕事をし、息抜きにタンゴのクラスに行き、夜はミロンガへと行く。

まったく健全な生活を送っている。
そして、ついでに体重も4,5キロ落ちた。暑さのせいで食欲が湧かないのと、毎日運動しているからだろう。

30代もあと一年となったが、この10年近くでスペイン語、サルサ、テニス、それにタンゴと結構色々と身に着けてしまった。海外では趣味を通じて、人とよく知り合いになるし、仲良くなる。日本ではそんなことは一切教わらないが、言葉と同じくらい趣味は大事だ。

海外では言葉は出来て当たり前だが、それにプラスアルファがあるとぐっとその人たちに近づきやすくなる。30代、40代で戦略的にそういうことを身に付けておくと、そのあとの人生に幅が広がるのではないだろうか。

ブエノスアイレスでは80歳のおじいちゃんが、「ミロンゲーロ(ミロンガでタンゴを踊る人)」みたいな感じで尊敬されている。自分がよく行くミロンガでも一人80歳くらいのおじいちゃんが毎週来ていて、美女相手にタンゴを踊っている。

そんなおじいちゃんを見ていると、自分の人生は前途洋々に思える・・・・微妙か。

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(80歳まで行きたら、世界100周くらいはしているのだろうか・・・・応援よろしくお願いします)


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2013年12月23日 (月)

来年の抱負:パークハイアットの夜景に向けて

クリスマスの季節がやって来た。
日本ではクリスマスはきらびやかイメージはあるが、ここブエノスアイレスは今は真夏。

そして、ヨーロッパでも南米でもクリスマスは家族と過ごすものと相場が決まっている。

イギリスに住んでいた頃はクリスマスは店やレストランも閉まり、挙句の果てに地下鉄も運休するので、非常に困った記憶がある。ここブエノスアイレスもクリスマスの日はたいていの店はお休みするので、街は閑散となる。

この年末、どう過ごすか・・・あまりに何も考えていなかった。

ボリビアでも行ってウユニ湖でも見ようかと画策しているが、正直、面倒くさい気持ちのほうが強い。仕事と実生活で諸々と問題が多発しているので、そのために考えなければならない。ただネットさえあれば問題ないので、ふらっとウユニ湖でも見に行くのも悪くないアイディアだ。

2013年は移動の年だったが、2014年はどのような年になるのだろうか?
ひとつ言えることは、今の自分の仕事のあり方を劇的に変えたいとは思っている。

自分の仕事は、ある意味、「仕事をデザインすること」だ。
働いている人たちにやりがいを持って仕事をしてもらい、彼らになるべく金銭的なメリットが出るように、最初から仕組みを考える。ただ、それは規模が小さいから成し遂げられ、また超優秀なビジネスパートナーに恵まれたから可能になったビジネスモデルだ。

それを今の4、5倍の規模になったときにどのようなるのか見てみたい。

日本のオンライン英会話スクールでは、うちの先生たちが一番だ。
それは100%の自信を持って言える。

なぜなら、日本のオンライン英会話業界はレッスンの質よりも価格重視だから、うちの競合はほぼゼロに近い。そして、現場の裁量権はすべて先生に一任しているので、彼らがやる気が出せる環境も整えている。ついでに言うと、半年に一度、先生たちのレッスン数に応じてボーナスを払っている。
(まあ、ボーナスを出す月は利益はさくっとゼロですけどね・・・・明日天気になるといいな)

「英語習得とは?」「語学を習得するためには何が必要か?」
そのすべてを考え、システムを構築し、この4年間のあいだ生き残ってきた。それでもまだ物足りない。なぜなら、全く消費者の心に響いていないから。

日本の英語教育業界の問題は、「英語を習う人たちの多くは、本当に英語の習得なんて考えいない」ということに尽きる。だから、アホの駅前留学NOVAに騙され、カランメソッドとか、スピードラーニングとかどうでもいいものに惑わされる。
(どのようなメソッドでも一生懸命取り組めば結果は出ます。ただ問題は最初から「楽をしよう」と思って、うんたらメソッドに頼る風潮が問題かと)

それでもやはり、本当に英語を習得したい人は日本にもたくさんいるので、彼らのためにこれからも存在していきたい。元号が変わろうが、地球温暖化が進もうが、なんとかして生き残る道を探るつもりだ。

アベノミクスのせいで、円安になり、利益の3割が軽く吹っ飛んだ今年だったが、なんとか持ちこたえている。多くのオンライン英会話スクールはそれに耐え切れず、値上げに走ったが、うちが値上げをするときは倒産するか、しないかの瀬戸際のときだけだろう。

問題は利益率ではなく、売上だからだ。
もっと生徒数を増やせば、先生たちの給料も上がり、生徒様も値段据え置きで、超高品質のレッスンを受講してもらえる。

そして、そのすべては経営者にかかっているわけだ。
この一年は、ある意味、ワンズワードオンラインを開業以来、最大の危機だったのかもしれない。しかし、来年はそれを反転させ、すべて倍返しだ!

と意気込んでも、「じぇじぇじぇ~」だとは思う。
経営者に求められるのは意気込みではなく、たったひとつ、結果だ。

来年のワンズワードの会員さま向けパーティーは、パークハイアットあたりで新宿の夜景を背に開催していたら、きっと「勝った」ということだろう。

すべては仕組みの問題であり、それに向けて、あらゆるシステムを構築し直し、より多くの人に自分たちの思いを届けたいと思っている。

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(ついでにポチッと・・・・最近チェックすらしていませんが、せめて10位くらいには・・・・と思ったら今は90位。前は30位前後だったのに)

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2013年12月17日 (火)

ブエノスアイレスで過ごす12月の夏

ブエノスアイレスの今日の気温は35度。
暑くて死にそうだ。

それでも日本のジメッとした夏よりも空気が乾燥しているので、まだ過ごしやすい。
(こんな素晴らしい気候でも、こっちの人たちは文句を言っていますが・・・・一度、自分の生まれ故郷である京都のような盆地で一夏過ごすと、ブエノスアイレスの天気の素晴らしさを理解するだろう)

メキシコ人の友人アビマエルが去ってから、今度はアメリカ人の友人マイクが家に居候している。彼はマンションの契約が先週に切れてしまい、友人の家を転々とすることになり、最終宿泊地が我が家となった。

アビマエルのときは24時間アテンドしていないとダメだったが、マイクはもうブエノスアイレスに住み始めて4年ぐらい経っているので、特にこちらから何もする必要はない。

一緒に御飯食べて、近所にビールを飲みに行って、与太話に花を咲かせる・・・・そんな毎日だ。

Duck_mike
(近所のチャイニーズレストランで、北京ダックを食べました。うまかったけど、量が多すぎる)

Nike
(近居のナイキショップ。世界で一番美しいナイキショップかもしれない)

Tango_2013
(そして、タンゴ三昧な日々・・・・・)

この生活からまたメキシコシティの騒がしい日々に戻るのは、大変かもしれない。ましては東京のような大都市で、忙しく毎日を過ごすのには、リカバリーの時間がかなり必要だろう。

ブエノスアイレスは一年のうち2、3ヶ月くらい過ごすのには最適な街かもしれない。
この街で2年暮らした日々と較べて、今回のように2ヶ月と決めて過ごす日々は気分的に楽だし、居心地がいい。

ブエノスアイレスでしか出来ないことに集中して取り組むし、それはそれで刺激的な毎日だ。2月にはまたメキシコシティに戻るが、メキシコシティでも行く前から、どれくらい滞在するか決めてから行くともっと充実した日々を過ごせるかもしれない。
(おそらく、今回は2、3ヶ月程度だと思っているが)

相変わらずインフレは続いているし、クレジットカードは使えず、すべて現金払いだし、さらにドルのレートについて一喜一憂する日々だが、それでも悪くない毎日だとは思う。
(アルゼンチンでは公式レートと闇レートで2倍くらいの差があり、外国人は皆闇レートで換金している)

これから先、きっと自分のように場所を選ばない仕事をする人たちはもっと増えていくだろう。そうなった時にメキシコシティや東京のような大都市よりも、ブエノスアイレスような「都市のような田舎」に住むことを選ぶ人は増えるだろう。

人と人とが余裕を持って接するスペースがあって、刺激的なナイトライフがあり、素晴らしい天気に恵まれている。ただ蓋を開けてみれば、問題だらけ・・・・・しかも、そのほとんどの問題はすべて人的要因だ。

この国では多くの矛盾は抱えているが、一夏過ごすにはとてもいいところだ。
仕事に疲れたら、ふらっとこの地にやってくるといいかもれない。

来年一年は、色々と大変なこともあるかもれないが、またふらっとこの地にやってきて、しばらく過ごしてみたいと思っている。

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2013年12月14日 (土)

世界には4つの国しかないそのひとつの国:ブエノスアイレスにて

メキシコ人の友人アビマエルが来たので、久しぶりに一緒に観光スポットを一緒に回り、「観光都市としてのブエノスアイレス」という側面から色々と考えるいい機会となった。

Laboca

マラドーナで有名な街、ボカ地区です。
アルゼンチン人も怖くて近寄らないという噂の地区です。近頃はかなり再開発されて雰囲気は多少良くなったのですが・・・・観光地区以外は行かないほうが身のためかと。

Recoleta_cementario

打って変わってブエノスアイレスの高級街レコレータ地区にある墓地。
最も人だかりが出来るのが、ペロン元大統領の妻エビータの墓です。

Ateneo

世界で二番目に美しい本屋さん・・・・世界で二番目に美女が多い国でもあるアルゼンチン。一位が取れない!(今はメッシがいるからいいのか。ちなみに世界最高峰のサッカーチームであるバルセロナの監督もアルゼンチン人。さらに法王もアルゼンチン人・・・・・意外とやるぜ!アルゼンチン!)

Cafe_tortoni

ブエノスアイレス最古のカフェ・トルトーニ。
ここは雰囲気がいいので行く価値があります。

観光地の個々のクオリティはパリやロンドン、それに半年前に行ったクロアチアに比べると、正直足元にも及ばないかと。パリのノートルダム寺院などは見るだけで圧倒されるし、クロアチアのスプリトの古風な街並みやドゥブロヴニクの城塞都市はそれだけで賞賛に値する。

アドリア海の宝石:ドゥブロヴニクにて

ただアビマエルはかなり気に入ってくれた。
おそらく、メキシコシティに比べて、何よりも広々しているし、人々がリラックスしているからだろう。
(リラックスし過ぎて、レストランやバーのサービスの質はくそ悪いが・・・・)

ブエノスアイレスは個々のものを見ると、どれも本当は2流のものばかりなのだが、その素晴らしい天候とのどかな雰囲気で「なんとなく一流かも」という雰囲気を醸し出す不思議な街だ。

Tangp_festval01

Tango_festival02

ブエノスアイレスが世界に誇れる一流なものは、タンゴしかないのかもしれない・・・・・それだけは確かに世界一だろう。

それでも、その街自体が持つロマンチックな雰囲気がいまだに世界中の人々を魅了する。

自分もメキシコシティからブエノスアイレスに来て、「なんとなく落ち着くなー」とは思う。生活のスピードがゆっくりしているし、人々がせかせかしていないからだろう。メキシコシティから来たアビマエルも同意見だったが、メキシコ人からも「ゆっくりしている」のだから、相当なものだろう。

ただ一番のネックはその治安の悪さだ。
メキシコシティに住んでいるメキシコ人であるアビマエルに何度注意したことか。

彼はメキシコシティにいるときのように、カメラを外で持ち出し、カフェのテーブルなどに置くので、「いや、ここブエノスアイレスでは、そんなとこにカメラ置くと、盗られるから」と注意した。

平和ボケしているとされている日本人に注意されるメキシコ人もどうかと思うが・・・・・・

とにかく油断も隙もない街がこの街、ブエノスアイレスであることは確かだ。
この治安の悪さと政治的混迷を抜け出せれば・・・・と言われ続けて、かれこれ数十年経つけど一向に代わる気配はない。

1971年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者クズネッツの有名な言葉のひとつに、「世界には4つの国しかない。先進国と途上国、そして、日本とアルゼンチンである」というのがある。あらゆる天然資源と広い国土を持っているアルゼンチン、その逆に何も持たない国日本、しかしなぜか今や日本のほうが圧倒的な国力を誇っている。

そういう意味では、経済を勉強するにはうってつけの国なのかもしれない。
「どんなに豊かな資源があっても、こうしたら国はダメになる」というのがよく分かるだろうし。

世界初の衰退国アルゼンチン。
これから先進諸国がアルゼンチンのように衰退国になる例も出てくるだろう。

ある意味、世界の最先端をいっている国ではある。
(不本意ながらもだろうけど)

これからどうなるか全く分からないが、とにかく目を離せない国だ。

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2013年12月12日 (木)

みんなフィリピン人じゃない!多様な英語を理解するために

自分は自他共に認める仕事人間だ。
四六時中、仕事のことばかり考えている。

だから、これからのラテン経済の伸びしろを考慮し、その可能性に惹かれて、2年半ほど前にブエノスアイレスに移り住み、スペイン語をマスターして、現在に至る・・・・・と、東洋経済にインタビューされたら、 こう答えるつもりだ。(される予定も、特にされたいとも思っていないけど)

前置きが長くなったが現在、今後の展開を考えて、随時、ネイティブスピーカーの面接を行っている。実際にメキシコ在住の先生を仮採用し、会員さまにモニターレッスンを受講してもらっている最中だ。ほかにもニュージランド人やオーストラリア人、それにNY出身の俳優志望の先生を研修している。

ワンズワードオンラインは国際色豊かなスクールなのだ。(結果論という噂もあるが・・・・)

ただ毎日のようにネイティブスピーカーの人たちを面接していると、楽だなと思うことがある。その関係性がフラットで、友人感覚で話せる感じがするからだろう。

フィリピン人の先生面接だと、文化的に「ボスは絶対君主」という感じなので、なんでも「イエス、サー」みたいなやりとりになってしまう。
(もちろん、例外もある。うちの先生などは全然違うが、それでもそこまでフラットとはいえない)

基本的にブエノスアイレス在住の先生なので、色々と話しが合うし、住んでいる場所も近いので親近感が湧く。またネイティブスピーカー信仰が日本では強いが、その英語もそれぞれ特色があるし、イギリス人のイギリス訛りの英語などは実際にイギリスに住んだことがないと、うまく聞き取れないと思う。

そして、各文化の違いもあり、話す内容も使う語彙も違ってくる。
ワンズワードに所属しているフィリピン人の先生は本当に優秀だが、それでもフィリピン文化というバックグラウンドで育った先生たちなので、多様性に欠ける部分はある。

そのあたりを今後補っていければと思う。
(すでにブエノスアイレス在住の先生を3人採用していますが、今後もっと増やす予定です)

また特に同じ先生ばかりだと飽きてくるので、多少の入れ替えも必要だ。その際に違ったバックグラウンドを持った先生と話すと、違った視点で自分の英語力を見直す機会になると思う。

最終的には「外国人と英語でコミュニケーションが成立する能力」を身に着けてもらうことが目標なので、そのためにも各国のネイティブスピーカーの英語に慣れることは重要だ。

世界からもっと偏見がなくなれば、インド人先生やシンガポール人先生なども採用しないといけないだろう。そうなる日が早く来ればいいと思っている。

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(これは旅なのか、なんなのか・・・・メキシコシティに帰る2月までにブエノスアイレス在住の先生たちだけでパーティーでもしようかと企画中です)

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2013年12月10日 (火)

JOE先生から日本人英語学習者へのメーセージ

2010年11月より弊社に勤務していたJOE先生が、日本時間の12月8日11時52分に亡くなった。

お世辞抜きで素晴らしい先生だった。
そのレッスンは、ワンズワードに入ってくる先生に「素晴らしいレッスンの見本」として、研修で使うくらいだった。プロの仕事とは、ああいうことを言うのだろう。

ワンズワードに参加した当初は、ベルリッツ、それにECCと合計20年間も日本の大手語学学校に勤務していたので、「日本の会社組織」というものに懐疑的だった。

「!(エクスクラメーション・マーク )」満載のメールがいつも直接届き、そのたびに丁寧に彼の疑問や要望を訊いているうちに、「ようやく素晴らしい会社が見つかったよ」と言ってくれるようになった。
(初期の頃に交わした彼とのメールを再度読み返したが、こちらが驚くような細かいことまでたくさん訊いてきていて、体格に似合わず細かい性格だったのだと改めて思う)

「先生ありき」のスクールのあり方を粋に感じてくれたのだろう。

去年の7月に自分がちょうどコロンビアにいるときに、「余命数週間」という診断を訊かされて、本当にショックを受けた。それでもなんとか持ちこたえていたので、奇跡的に全快するのではと淡い期待を持っていた。

ホスピスに入りながらも常にワンズワードのことを気にかけて、「気分がいい日があれば、また教えたい」と本人の強い希望によって、弊社の会員様だけ予約できる「直前予約」のみの予約をずっと受け付けていた。(ただ実際にレッスンが出来た日は限られた日数だった)

ワンズワードでは先生同士の集まりを3ヶ月ごとに開いているが、彼はその会合には必ず奥さんを伴って出席して、いつも楽しそうだった。一度、自分がフィリピンに行った時に集まる日を月曜日に設定したことがあった。

そしたら、JOE先生から連絡が来て、「19th of march is a Monday! That is a normal working day. Do you expect me to block the evening lessons for this day?(3月19日は月曜日じゃないか!普通に働く日だろ。その日の夜のスケジュールを空けないといけないのか?)」と訊いてきた。

単純に先生たちのスケジュールを確認したらその日の夜は予約がまだ入っていなかったので、その日に設定しただけだと説明して、結局彼も奥さんを伴って参加して、みんなで焼き肉を食べた。(結局、それが彼と会った最後となってしまったけど・・・・・)

最後に彼自身の言葉で、日本人の英語学習者へエールを送りたい。

クラッシェンと考える「質の高いレッスン」とは

それは先生全員に上記記事に使ったクラッシェンのビデオを送った時に、彼と交わしたメールからの引用だ。

Hi Yuki San,

I just thought I'd like to say something about Japanese people and their attitude towards learning languages;
(日本人が外国語を学ぶときのアプローチについて、ちょっと言っておきたいことがあるんだ)

I think that the Japanese are not particularly good or bad at learning languages. It's just that they are conditioned or brainwashed into thinking that they are not good at it.
(日本人は特に外国語を学ぶことを得意にしているわけでもないし、不得意にしているわけでもない。ただ、彼らは自分自身が外国語を学ぶことを苦手にしていると洗脳されているだけなんだ)

For example: the media (in Japan), constantly looks at other Asian nations and compares their English ability to Their own. In a lot of cases the other Asian people are better at speaking English!
(たとえば、日本のメディアは常にほかのアジア諸国の英語力と自分たちの英語力を比べるだろ。そうすると、たしかにほかのアジアの人たちのほうが英語が出来るよ)

Often, the Japanese think "Yappari, other Asian countries are better at English than we are!". This is natural to think this way, but very negative and not the right attitude to start with.
(で、多くの日本人は「やっぱり、ほかのアジア諸国の人たちのほうが英語が出来るんだ!」となってしまう。これは本当にネガティブだし、正しいアプローチの仕方とは言えない)

The main reason the other Asian peoples are better at speaking English is because of the education systems. They study it earlier and in a different way from the Japanese. I think Mombusho has got it very wrong!
(ほかのアジア諸国の人たちの英語が日本人より優れているのは、教育のシステムのおかげだ。彼らは英語の勉強をもっと早く始めるし、やり方も日本人とは違う。文部省のやり方は全く間違っている!)

I know plenty of Japanese people who speak English, and other languages, excellently (yourself included!). If they (the Japanese) are conditioned to thinking that they 'CAN' do it, then they WILL soon learn it.
(英語を話せる日本人をたくさん知っているし、ほかの言語も流暢に話せる日本人も知っている(君を含めてね)。日本人は「自分たちには出来る」と思えるようになれば、出来るようになるし、すぐに英語を習得出来るようになると思うよ。)

Regards,

Joe.

彼の期待に応えて、これからも多くの成功した日本人の英語学習者を輩出していきたい。


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2013年12月 7日 (土)

ブエノスアイレスへと向う夜景を見ながら・・・・

なんだかとても疲れた。

ブエノスアイレスのマンションの契約のために駆けずり回った一週間だったし、またアビマエルもブエノスアイレスに来て、ずっと一緒に回らないといけなかったので、色々な意味で大変な一週間だった。
(アビマエルは会社の研修でサンフランシスコとコロンビアに行ったことがあるくらいで、自分一人で海外に来るのは初めてだ)

モンテビデオからブエノスアイレスに向かう深夜バスに乗り込むと、僕らの席は二階の一番前の特等席だった。

Night01

深夜11時半発のバスなので、前方には夜景が広がり、窓からは綺麗な星空が覗いていた。

そして、隣には気が許せる友達がいて、ビールでいい気分になったアビマエルは酔っ払ったよく働かない頭でカメラのシャッターをひたすら切っている。

きっと、ぶれぶれでどうしようもないひどい写真だろう。

僕はブエノスアイレスに2年も住んだし、しかも今回の契約のことで右往左往させられ、ひどい目にあっている。でも、ブエノスアイレスに初めて来た彼には、この街を好きになって欲しいと思う。それはひとりよがりな気持ちかもしれないが、こんな目にあってもそのように思えるのだから、ブエノスアイレスはなかなかの街だ。

夜はすべてを覆い尽くす。
嘘も過去も未来も、すべて。

流れる車窓からの風景を見ながら、「くだらないな」と思った。きっと来年の今頃、今回の出来事なんて鼻で笑えるほど、たいしたことではないだろう。人生は常に現在進行形なのだから。

きっと自分にとって大事なのは、来年の今頃も色々と打ちのめされながらも、ビール片手にそれを笑い飛ばせる友達が横に座っていることなのだと思う。そうして、それを糧にまた新たな困難に立ち向かっていけるだろう。

昔、雑誌のカメラマンをやっていた頃、そのときの編集長は「夜景の写真は評価に値にしない。すべてが綺麗に見えるから」と言っていた。

たぶん、人生にもそれが当てはまる。
よく見ようとすると、すべてがくだらなく、味気ないものになってしまう。

どうでもいいことは自分の意志によってこっそりと覆い隠してしまい、ちょっとした光で当てられたものが美しく見えればいい。

ブエノスアイレスは美しい街だ。
今はそれだけでも十分だと思う。

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2013年12月 5日 (木)

投資の残骸:プンタ・デ・エステにて

ブエノスアイレスで散々、観光をしたあと、今はウルグアイのプンタ・デ・エステというところにいる。アビマエルがどうしても来たいということだったので、来てみた。

この街には誰も居ない。
海外から不動産投資のためにたくさんの建築物が建ったが、シーズン以外は閑散としている。夜歩いても人っ子一人歩いていない。

豪華なカジノが数軒あるだけの、閑散とした観光地だ。

Putan2

だだ広い砂浜とたいして綺麗でもない海がある。
アルゼンチンやブラジルからの投資を見込んで開発された都市なのだろうが、それほどの魅力は感じない。

こんなところにいても仕方がないので一泊したあと、モンテビデオに向かい一日観光して、夜またブエノスアイレスへと帰る予定だ。アビマエルの旅程は一週間しかないので、自分にしては珍しく強行軍だ。

Punta01

Articoというホテルで薦められた一番安くておいしいというシーフードレストランが印象に残ったくらいか。
(それでも二人で40ドルくらいだからけっして安くはない。プンタ・デ・エステはブエノスアイレスよりもはるかに物価が高く、東京よりも高いくらいだ)

アビマエルはビーチパーティーのようなものがあると想像していたらしいが、そんなものはどこにも見当たらない。残念な街だった。

ウルグアイという国はアルゼンチンの経済によりかかりつつ、狡猾に立ち回り、南米の金融立国として「南米のスイス」となるまでの地位を獲得した。人口500万しかいない国にどうしてこれほどの投資が集まるのかよく分からない。

それでもサッカーの南米選手権では優勝するし、ワールドカップでも常に上位に連ねる。そして、その物価は死ぬほど高い。本当によく分からない国だ。
(ちなみにウルグアイの地方都市に行くと、ブエノスアイレスよりもはるかに物価が安くなる。金持ち向けの価格と一般市民向けの価格が両立しているのだろう)

あと2日、アビマエルの旅路に付き合った後、自分は日常へと戻る。
メキシコ人と日本人の男二人旅も、そろそろ終わりだ。

久しぶりに気の合う友人との旅だったので、楽しかった。
これからもたまにはこういう旅をしてみたいと思っている。

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2013年12月 2日 (月)

アビマエルがブエノスアイレスにやって来た:ヤァ!ヤァ!ヤァ!

半年ぶりに帰ってきたブエノスアイレスに、メキシコシティで知り合ったアビマエルがやって来た。まずは、いつも行っているタンゴクラスに強制参加してもらい、そのあと当然のように肉を食べに行った。

Tango_abimael

Carne_abimael
(結局、肉は食べきれず、ふたりとも残してしまった・・・・メニューには一人前400グラムというが、たぶんもっとあると思う)

自分がいつもいた場所に、新しく出来た友人がそこにいるということに、なんだかとても違和感がある。不思議な気持ちだ。4ヶ月前まではお互いに存在すらしなかったのに、今はこうして自分が慣れ親しんだ街に一緒にいる。

Fantastic4

そうしてブエノスアイレスの友人とアビマエルが繋がった。この日、アビマエルは着いたばかりだったが、来週の土曜日にはメキシコシティへと帰る。ブエノスアイレスで過ごす唯一の土曜日ということで、バーを3軒はしごし、マウロ主催のパーティーにちょっとだけ参加し、そのあと怪しげなクラブへと行った。
(ブエノスアイレスのバーはスペースを広く取ってあり、またオシャレなバーが多く必見です。このサイトに載っている、CONGOとRIO CAFEはお薦めです)

Clubba

バーでは一杯づつしか飲まず、全体的にそんなに飲んでいないのにさすがにアビマエルはフライトの疲れからか、グロッキーになり、朝の4時ぐらいに家路へと着いた。

ブエノスアイレスでは夜10時に食事を取り、深夜1時からバーやパーティーなどに繰り出すので夜型人間ではないときつい。自分はどんなに遅く寝ても朝はきちんと目がさめるので、正直けっこうきついけど、もう慣れてしまった。
(ちなみに睡眠時間4時間ぐらいでも平気な体なので、問題ない)

ブエノスアイレス初日から飛ばしてしまったが、なにせ一週間しかいないので、なるべくアテンドして、色々と見せたいと思っている。

アビマエルのブエノスアイレスの第一印象は、「カワイイ女の子がたくさんいる!」だから、たぶん彼はこの街を満喫するに違いない。
(メキシコシティでは外出するとなぜか圧倒的に男性の比率が高く、女の子はそんなにいない・・・・ブエノスアイレスとは真逆の印象だ)

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