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2013年7月21日 (日)

アゴラ:世界就職という選択肢について

無職のもりぞおさんが、本を献本してくれたので書評を書いてみました。
せっかくなので久しぶりにアゴラにも載せました・・・・・まあ、今回はブログのテイストに近い感じでまとめました。(万人向けというよりは、分かる人に分かればいいという感じです)

ちなみに今、マイアミですが、明日メキシコシティへと向かいます。ここマイアミでは2009年のアメリカのタンゴチャンピオンと仲良くなったことがいい思い出です・・・・・・・(なぜか車の送り迎えまでしてもらい、ほぼ毎日ミロンガ(タンゴを踊る場所)に連れて行ってもらいました。チャンピオンって、きっといい人が多いのだと思います)
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「セカシュー」という言葉をご存知だろうか?
世界で就職することを指す造語である。


この本に紹介された若者5人は、それぞれインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、それに香港という国々に就職する。いずれもアジアの国々だが、世界中の優良企業が今やアジアに注目しているので、そこで成功すれば、次は世界が舞台だ。
(実際、この本にはそのような例も紹介されている。ただし、すべては実話を元にしたフィクションという形でだが)

そういった意味で、セカシューと呼んでいるのだろう。「世界で就職」といえば、聞こえはいいが、その内実は敗者復活戦である。

おもに、新卒一括採用という制度で採用された若者たち、それに漏れた若者たちが再起を期す場として、アジアを選ぶ。アジアの国々は今のところ右肩上がりの成長を続けているので、売り手市場だ。

そのときに大事になってくるのが、日本人として当然持っているべきビジネススキルであり、コミュニケーション術である。

外国人としてコミュニケーションを取るというと、日本人はすぐに英語を思い浮かべるが、実際は英語よりもコミュニケーション能力の高さが一番重要であることが指摘されている。そして、最終的には英語よりもその国で使われているローカルな言語を身につけることが彼らに溶け込む一番の近道であることも、きちんと描かれている。

日本の社会でブラック企業や過労死がまかり通っているのは、すべては日本人の耐性が高すぎることにほかならない。ほかの国の人たちであればとっくに辞めているような過酷な労働環境でも、彼らは必死に耐えて働く。滅私奉公なんて考え方は、ほかの国では聞いたことがない。(ちなみに今、住んでいるアルゼンチンで一度、この考え方を説明しようとしたが、ポカーンとされたし、ヨーロッパでもそんな考え方は聞いたことがない)

負けてもいいし、文字通り死ぬ思いをしてでも働く価値がある職場なんて、この世の中にはほとんど存在しない。

運悪く、職場環境の犠牲者になった場合のそのセーフティーネットとして、セカシューが機能すれば、素晴らしいことだと思う。敗者復活とは聞こえは悪いかもしれないが、長い人生、一度や二度、負けても取り戻せる社会こそ健全な社会だ。(国もいかにイノベーションを生むかなんて寝言を言っていないで、負けても再度チャレンジできる社会作りこそが、イノベーションを生む源泉だと気づいたほうがいい)

仕事を辞めて日本での再就職が難しいと思う人たちは迷わずアジアを目指せばいい。きっと、それが長い目でみれば日本のためになるし、国力を取り戻す契機になると思っている。

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コメント

Quite impressive what you said. Looking for the opportunity in overseas is the way of moving forward upon Failure or making a fresh start of your life.

In order to do so, Yes, you have to be a risktaker for no matter how hard the environment and no matter how tough the situation you have to breakthrough. 'Cause you are NOT in Japan anymore, those are the things you really have to deal with.

Thanks,

投稿: | 2013年7月21日 (日) 21時25分

Thank you for your comment.

In reality, working like a dog in Japan is much harder than working abroad. After all, life is full of risks so while you are still young, it's better to take more risks than just waiting for something to happen in Japan.

The sooner, the better.

投稿: Yuki | 2013年7月22日 (月) 14時33分

kindly appreciate your reply,

As you known, the country is totally going down, dreaming rising sun myth in 80's is a wanker.

You stay there, hangin there, never thought about coming back.

Thanks,

投稿: Taizo | 2013年7月23日 (火) 11時09分

Thank you for your message.

People say that Japan is going down but compare to other countries, it still has a lot of potential....so I'm not convinced about it.

Anyway, I'l keep travelling and see the world.

Cheers,

Yuki

投稿: Yuki | 2013年7月25日 (木) 05時30分

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