バンクーバーにて:先進諸国の生活を思う
成田を発って、4本ほど映画を見たら、カナダのバンクーバーに着いた。
7月1日の夕方4時に成田を発って、バンクーバーに着いたのは7月1日朝9時半だ。
まるでタイムスリップをしたように感じる。
そして奇しくも7月1日はカナダの独立記念日だった。
カナダと訊いて、何を思い浮かべるだろうか?
個人的には、「カナダ人はみんな良い人」というイメージ以外あまり思い浮かばない。
もちろん、ここカナダにも犯罪は当然あるし、統計的に見たらアメリカよりほんの少し犯罪発生率は低い程度だ。(詳しい統計はこちらから)
それでもなんとなく「良い人」が多いイメージがあるのはなぜだろうか・・・・・実際、バンクーバーに着いても、親切な人が多いと思うし、人と人の距離が東京やロンドンに比べてもとても近い。
今までカナダのトロント、それにモントリオールと行ったことはあるが、ここバンクーバーは一番住みやすいかもしれない。
街自体はとても大ざっぱな作りだが、開放感もあり、海が目の前なので、景色もいい。正直、自分が住んでいるブエノスアイレスに比べれば、住んでいる世界が違いすぎる。そして、物価はブエノスアイレスよりも安いときているので、非常に複雑な気分だ。
今回泊まったのは、Airbnbで見つけた「Clean Private Suites No5 W Kitchen」というところだ。3日間泊まって、Airbnbなどの手数料含めると、一泊64米ドルとお手頃価格だった。
別に可もなく不可もないところだが、近所にやたらと中華料理屋やベトナム料理屋があるので、便利ではある。ダウンタウンへもバスで10分くらいで行けるし、昨日はとことこと歩いて、スタンリーパークというところまで行ってみた。(ちなみに宿から片道7,8キロはあるので、あまりおすすめしませんが・・・・自分はふらふらと往復してしまいましたが)
中国系の人たちが圧倒的に多く、英語と中国語が街では交互に聞こえてくる。もちろん、地区によってかなり異なると思うが、宿がある場所は圧倒的に中国系カナダ人が多い。中華料理屋に入ると、ひどい中国語訛りの英語で注文を取りに来る。タクシーに乗ったらインド系のタクシー運転手だったので、英語もインド訛りだ。移民の国だけあって、英語も千差万別だなと思う。
バンクーバーに立ち寄ったのは、「World Domination Summit」が開かれるポートランドに日本からの直通便がなかったから立ち寄っただけだが、さすがは評判が高いだけあってとても住み心地が良さそうだ。
ブエノスアイレスを経ってから、ずっと先進諸国ばかりを巡っているので、どこもブエノスアイレスよりも住み心地が良さそうで困る・・・・・このまま延々と旅して、結局ブエノスアイレスに帰らないという事態も我ながらあり得ると思ってしまう。
ブエノスアイレスではインターネットが切れたり、停電したり、雨漏りしたりと普通の生活をするだけでも時間と手間がかかる。そんなことを考えると、一年のうち半年くらいはやはりきちんとした先進諸国に暮らして仕事に集中したほうがいいのではと最近とみに思う。
(数カ月前に端を発した我が家の水漏れ問題は現在進行形で進行中だ。このどうでもいい問題がいつまで経っても頭の一部を占領するのは本当にどうかと思う)
飽きっぽいので先進諸国に暮らしてもすぐに嫌になるかもしれないが、今後のライフスタイルを考え直す意味も含めて、今回の旅は有意義だと思っている。
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