ブエノスアイレスにて:愛すべき人たち
今、サンパウロの空港にいる。
今からポルトガルのリスボンに向かう予定だ。元をただせばどうせ日本に帰るならば、ヨーロッパ周りで帰ったほうがいいと思い、そしてついでにヨーロッパに一ヶ月程度滞在して、それから日本に行こうと思った。そして、それからアメリカに行く予定が出来、ついでにそのあと南米も周ることにしたので、なんだかんだで世界一周することになってしまった。
僕は旅が好きだ。たぶん、何よりも好きなことだと思う。そして、異国の地で見知らぬ人たちと知り合うのがとても楽しい。そのような意味では、ブエノスアイレスに2年住んでいたあいだも、旅をしていたことになる。
一年目はただひたすらスペイン語の勉強しただけだったが、2年目はそのスペイン語を活かし、随分と交際範囲が広がった。
(毎週、日曜日はマウロ、マイク、それにもう一人にマウロともにテニスをすることが習慣になった)
(で、この二人とはこの一年、週に何回も会って、本当に多くの時を過ごした。自分にとってはかけがえのない友人たちだ。マウロくんにいたっては、「ユウキがしばらくいなくなるから、本当に淋しいよ」と何度も言ってくるので、そのへんからなんというか大物感が漂う人だなと個人的に思います)
日常的に、英語、スペイン語、それに日本語を話すブエノスアイレスの日々だが、この地での二年目は本当に様々な出会いがあり、とても感慨深い。
(毎週土曜日にとっているステラ先生のタンゴクラスは、平均年齢50歳で自分が最年少なのでアイドル並の人気を獲得してしまいました・・・・ちなみに僕の隣にいるメガネがきらりと光るおばさんは、僕と同じ年の孫がいるアルゼンチン人女性で、いつも二人で踊っています。彼女は異様に踊りが上手く、とても勉強なりますが、僕がちょっとでも空くと「ユウキ!!!」と言って半分強制的に踊らされます(笑))
この一年で、僕は好きな人がとても増えた。彼らとの出会いは当然、日本にそのまま住んでいたら生まれなかったものだし、そして僕がスペイン語をきちんと1年かけて学ばなければ生まれなかったものだと思う。そういった意味でも、自分に投資をした甲斐があったと思っている。
(このダニエルくんとは毎週土曜日に一緒にミロンガに行く仲であり、彼に至っては「ユウキがいなくなっったらオレはどうすればいいんだ!」と言っていましたが、心から早く自立して欲しいと思っています)
(そうして、ミロンガで知り合った人たちとはとても仲良くなり、よく一緒につるんだ)
4ヶ月後には、またブエノスアイレスに戻る予定だが、僕の帰りを心待ちしている人たちが少しでもいるということは、なんだかとても暖かい気持ちになる。たぶん、自分はそういう関係性を築きたいがために外国語を習っているので、そういう意味ではとても恵まれている。
来年のことなど分からないし、言ってしまえば明日のことですら分からない。
それでも、しばらくこの街に留まり、自分がどうなるか見てみたいと思える街であることは確かだ。
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