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2012年6月17日 (日)

英語を学習する意味について問いただす:外国人とコミュニケーションを成立させるということ。

英語とスペイン語を真剣に勉強して思うのは、スペイン語のほうが圧倒的に発音に関しては楽だということだ。ただし、スペイン語のほうが文法がより複雑で、英語を話せてもスペイン語特有の文法をマスターするのは至難の技だ。

よって、アルゼンチン人やスペイン人が英語をマスターするほうが、アメリカ人やイギリス人がスペイン語をマスターするより、簡単だと一般的に思われている。(だからと言って、ブエノスアイレス在住の大半のアメリカ人は全くスペイン語を話せないのはどうかと思う)

だが、日本人にとってみれば、英語の発音というのは非常に難しい。これはスペイン語を少しでも話せるようになってきている今、痛感している。スペイン語の場合は、発音が通じないというケースはほとんどないけど、英語だと当然ある。

で、なぜか日本人は発音に関してはうるさい。たいした英語も話せないくせに、発音に関しては一人前のことを言う。RとLの区別がつかない日本人のくせして、そんなことでお互いに非難し合ってもしょうがないのに、このような議論は止むことがない。

結果、極度に発音を気にするあまり流暢な英語を話せなくなっている日本人話者を多く輩出するようになる。リスニングに関してはRとLの区別がつかなくても、多くは文脈からどの単語か察することが出来るし、スピーキングに関しては「反復練習」を重なることによって発音の問題をかなりの確率で克服することが出来る。

また英語の意味はすべて文脈による。いわゆるコンテキスト重視の言語だ。だから、「この前置詞の意味は?」とか「このitはなにに掛かっているのか?」とかなどを真剣に考えても時間の無駄だ。

発音の問題を気にしなくて済むスペイン語を習うにつけ、「外国語を話す」ということについてずいぶんゆるくなってきた。例えば日本人同士の会話を想像すれば分かるが、会話の8割方は意味のないことをお互い話し合っているに過ぎない。

そうなると、8割の会話が分からなくても、そのシチュエーションと前後の流れでだいたいの内容を掴み、適宜きちんとした答えなり相槌なりを打てば会話は成立する。外国人とコミュニケーションを取るということの極意は「不必要に聞き返さない」ということだ。

そんなことをすると、「相手の会話の流れを遮り、相手に不快な思いをさせて、さらには自分の評価を下げる」ことになる。

「外国語を話すこと」と「外国人と外国語でコミュニケーションを成立させること」のあいだには深い深淵が横たわっており、そのことの根本的な違いをきちんと理解しないと語学を習得しても意味はない。コミュニケーションを成立させるためには、「相手を楽しませる」ことをまずは念頭に置き、「自分の発音の正確さ」や「相手が言っていることを100%理解」することは二の次に置くことだ。

英語はただ単に学習するためにあるのではなく、「より多くの外国人とコミュニケーションを取る」ために学習するものだ。またそれよりもマイナーな言語であるスペイン語などは、グローバル・スタンダードから言うと、もうなんというか趣味の世界の話だ。そんなことにいちいちケチをつける輩はまずいない。

これから多くの日本人が海を渡って、海外で生活する時代になるだろう。そうなったときにいつまでも「口下手な日本人」のままだと損をする。言いたいことだけはきちんと言い、相手の言い分の8割は理解し、最終的には笑って分かり合えるようになることが、英語学習、またはそのほかの外国語学習の真意だと思っている。

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コメント

英語はただ単に学習するためにあるのではなく、「より多くの外国人とコミュニケーションを取る」ために学習するものだ。

に、深く同意します。今はツールとしての英語がより重要になっている時代なので、正しい英語ではなく、自分の考えをより分かりやすく相手に伝えることのできる英語を身につけたいです。

そういう意味では、先日日経ビジネスオンラインに載ったSkimatalkの主張は、私にとっては疑問の残る内容でした。

投稿: さらり | 2012年6月17日 (日) 12時16分

コメントありがとうございます。

あの記事は同じ業界の経営者として非常に恥ずかしいです。自分の英語力のなさを棚にあげて、フィリピン英語のせいにするのは、モラルの点から見ても許しがたいです。

単純にフィリピン系のオンライン英会話スクールを否定しないことには、自分のスクールの存在意義がないから、あの内容になっただけの話しですが、大人気ない言い分です。

一年後、どちらかが生き残っているかみものだと思って、精進します!

投稿: ユウキ | 2012年6月18日 (月) 10時34分

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