謙虚さは大事だけど・・・・:これからの日本人に期待すること
今日、スペイン語の授業で「アルゼンチン人は、世界で日本のことが一番好きらしいね」ということを聞いた。
ESPAÑA-ARGENTINA: REPUTACIONES
元はスペイン人とアルゼンチン人が互いにどのような感情を抱いているかを調べたリサーチ記事なのだが、その結果として、スペイン人はアルゼンチン人のことは好きだけど、アルゼンチン人はそれほどスペイン人のことは想っていない、いわば片思いの状態だという内容だ。
そのなかでアルゼンチン人が一番想いを寄せている国として日本の名前が挙がっている。この調査をしている会社はCountry Reptrak™という会社なのだが、ググって調べたら面白いデータが見つかった。
Gap Between Country Self-Image and External Perception(PDFのデータですが、ほかにも色々と面白いデータが載っています)
これはようは「自分の国に対する自己評価とほかの国の人がその国をどう思っているかの差」を照らしあわせてグラフ化したものだが、一番自信過剰なのがインド人、トルコ人、それに中国人と続き、一番自分たちを過小評価しているのは、ギリシャ人、イタリア人、ベルギー人、それに日本人となっている。
経済危機が叫ばれているギリシャやイタリアを除くと、日本とベルギー人はなぜか突出して自己評価が低い国となる。このデータは自分が世界を旅した経験で出会った人たちの印象とも合致している。(唯一、イタリア人とギリシャ人は納得がいかないが、今は経済がダメダメなので自暴自棄となっているのだろう)
日本人はよく「いやー、そんなことないですよ」「ほんと、たいしたことないです」「運が良かっただけですって」と言うが、このようなセリフはほかの国の人から聞いたことがない。外国人に「英語話せる?」と訊くと、「バッチリ」と言う割にはダメダメな人が多いし、スポーツなどに関してもやたら自信満々な人が多い。
物事は「出来る」と言えばチャンスは広がるが、「出来ない」と言えばそれっきりだ。もちろん、全く出来る可能性がないことに対して「出来る」と言うのは犯罪だけど、出来るかどうか分からないけど努力すれば出来る可能性があることに「イエス」というのは、「チャレンジする」と言う。
今のところ、グラフ的にはマイナスなのだから、「これ出来ないかも知れないけど、俺なら出来るはず!」と思えるくらい、なんでもチャレンジしても、国全体のバランスを見ればまだ余裕はあるはずだ。(あんまり増えすぎても、「日本人には困ったやつが多い」という評判になるけど、今ならまだいけるはず!」)
謙虚であるということは尊い美徳だし、それはけっして失うべきではない。しかし、それが勝ちすぎて、チャレンジすることがなければ、これからの世界で繰り広げられる厳しい競争社会は生き残れないのも事実だ。(謙虚さを表現する文法は日本社会では有効な処世術ではあるが、世界ではそんな文法は通用しない)
ちなみになぜベルギー人がそんなに自己評価が低いのか謎です・・・・ビールと料理はおいしいけど、フランスには叶わないという劣等感から来るコンプレックスかもしれませんね。
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