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2012年2月

2012年2月25日 (土)

ブエノスアイレスでのニシコリ祭りは本日で終了です:錦織圭選手、4強入りならず

今日も自転車でひとっ走り、錦織くんの試合を見てきました。相手は奇しくも第二回戦の一試合目の試合でプレーしたスタニスラス・ワウリンカ(スイス)です。

遠目から見ると、ただの小太りのおっさんです。
(近くでみると、そうでもないけど)

よって、アルゼンチン人の友人に「今日も錦織勝ったぜ!」と二回戦が終わったときに告げると、「で、次の対戦相手は?」と訊かれたとき、名前なんてこれっぽちも思い浮かばず、「スイスの小太りのおっさん(実は26歳らしい、ごめんなさい)」と答えていました。

Nishikori_serve001

よもやそんな小太りのおっさんに負けることはあるまいと思い、明日の準決勝のチケットも勢い余って試合が始まる前に購入しました。

Nishikori_net

そうして、蓋を開けてみると、「おっさん、めちゃくちゃ強い!
第一セットこそは両者ブレイクを許さず、なかなか拮抗した試合でしたが、ワウリンカのバックハンドのストレートがアホみたいに決まります。そして、ファーストサーブもがんがん入れられ、正直為す術ない状態です。

結局、第一セットは取られ、第二セットにいたっては、錦織選手も果敢にネットプレイなどに持ち込みますが、それ以上に「ワウリンカ無双」というような感じで、何もやっても勝てそうにない状態でした。

今日も終盤で圧倒的な強さを見せる「錦織劇場」の再現を序盤こそ期待しましたが、第二セットに入ってからは、「無理だろ」と思うほど相手の調子が良かったです。

Nishikori_ball

ワウリンカ選手は一回戦ではそれほどの強さは感じませんでしたが、今日は別人のようにプレーが切れていました。相手が二回戦のようなビックサーバーだと、サーブの微妙な判定などで自ら崩れていく可能性もありますが、ワウリンカ選手の場合はそんなこともなく、総合力が高く戦い方が非常に安定していました。

今日に限っていえば相手に分配が上がりましたが、世界トップ10を狙う意味ではいい経験になったのではと・・・・・贅沢を言えば決勝まで勝ち進み、世界5位のフェレールとプレーして欲しかったです。

「おい、もう買ったチケットどうすんだよ!」という心の声は無視をして、錦織選手には「お疲れ様」という気持ちでいっぱいです・・・・・ほんとうに(泣)


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2012年2月23日 (木)

ブエノスアイレスでのエアーケイ:錦織選手を見てきました

今日も自宅から自転車で20分程度のところにあるブエノスアイレス・ローン・テニスクラブまで行ってきました。

Nishikori_serve01

もちろん、この方、日本を代表するテニス選手である錦織くんを見るためです。今日は二回戦でしたが、一回戦も当然見に行き、元世界ランキング一位のフアン・カルロス・フェレーロ(スペイン)に全く危なげなく勝利した姿を目撃しました。

フルセットまでもつれましたが、最後のセットは4−0まであっという間に取り、隣のアルゼンチン人のおっさんが「Vamos Juan Carlos!(どうしたファン・カルロス!)」と叱咤するぐらいな一方的な展開でした。(そのおっさんに感化されたわけではないですが、そのあとカルロスさんは2ゲーム取りました。負けたけど)

しかし、今日の相手だったビクトル・ハネスク(ルーマニア)は強かったです。198cmから繰り出される弾丸サーブは半端なく、また第一セットの錦織くんはバックハンドがネットにひっかかりまくり、自分でもおかしいと感じたのか「あれー、うまくいかねえな」と何度か素振りをする姿も見られました。

Nishikori_knee01
(ただ体の柔らかさと俊敏性は群を抜いていますね。躍動感溢れるプレーをするので、見ていて本当に楽しい選手です)

第一セットは手も足も出ないうちに取られ、第二セットも最後の最後までもつれ、途中何度か「負けるかも」と思いましたが、相手のサーブが微妙に崩れ始め、また錦織くんも対応出来るようになってきて、接戦の末、第二セットを取ることが出来ました。

Nishikori_serve2
(錦織選手の場合、セカンドサーブが相手に取ってかなり取りにくいようで、セカンドサーブでも一回戦、二回戦を通じてエースを取ってました)

で、第三セットは一回戦と同じように独壇場であっという間に決着しました。第一セットと第三セットの選手が「同じ選手なのか?」と思うぐらいの、吹っ切れた素晴らしいパフォーマンスでした。

Nishikori_chica
(平たい顔族の人たちは自分を含めて、ほとんど見かけず・・・・・若干浮いた感じです)

個人的に嬉しく思うのは会場から「ニシコリ!」とアルゼンチン人の応援がけっこうあることです。たまに「ピカチュウ!」と訳が分からないことをいう人もいますが、錦織選手に対して総じて好意的な印象を持っているようです。(なかには「I love you Nishikori」などと叫ぶ親父もいますが・・・・)

決勝のチケットを抑えたので、ぜひとも決勝まで勝ち進み、世界第五位であるダビド・フェレール選手を破って欲しいものです。(テレビでちらっと彼のプレーを見ましたが、6−1、6−0という圧倒的なスコアでした。半端なく強いです)

課題としては、40−0から相手に追い上げられてそのゲームを落とすことが何度かあったので、決めるときにバシッと決めることでしょうか。(40−30の場合もそうですが、決めなきゃいけないときに決められないのがフルセットまでもつれる原因かと)

有無を言わせず、ただひたすら勝ちにいけることが出来るようになったら、世界トップ10どころかトップ5入りも夢ではないかと。(時々、相手をおちょくるプレーをして失敗するので・・・・そこ、勝ちにいっておけばなと)

準々決勝の相手はスタニスラス・ワウリンカ(スイス)です。奇しくも今日の第一試合だったので、彼の試合も観戦しましたが、相手の選手にセカンドサーブを狙われまくって、けっこう苦戦をしていた印象があります。ただとても堅実なプレーをする選手なので要注意かなと。しかし、今日の相手のようなビックサーバーではないので、機動力溢れた錦織選手であれば勝てる相手ではないかと思っています。

頑張れ、ニシコリ!

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2012年2月21日 (火)

思い返せば早1年・・・・・:スペイン語三昧な日々について

日本に帰国するまでもう2週間しかない。
思い返せば、特にこれといった予定も決めず、知り合いが一人もいないブエノスアイレスに来たのが去年の4月・・・・当初はスペイン語と言えば「Hola!(こんにちは)」しか知らなかったが、今ではある程度のコミュケーションが取れるまでになった。

スペイン語を習い始めて2ヶ月間は本当に辛かったが、今ではけっこう楽しめるまでの余裕は出来た。4月にまたブエノスアイレスに戻る予定だが、戻ってからも今のペースでスペイン語を習う予定だ。だいたい自分の予定では、あと1年くらいすればCEFRで言うところのC1レベル(上級)になるのではと思っている。

スペイン語にはDELEという国際的な試験があり、5月に実施されるらしいので、まずはその下のレベルであるB2試験を受ける予定だ。正直、落ちようが受かろうが別に実人生に影響はないが、モチベーションキープのためにいいのではと思っている。

特に自分に圧倒的に足りない語彙力を伸ばすために試験を受けることはとても有効な方法だ。

DELE試験内容

TOEICなどと違い、作文と面接があるので、より実践な能力を測ることが出来、試験勉強自体が無駄になることはない。

先生たちはB2レベルならば受かるのではと言われているが、そんなに簡単に受かるわけがないと思っている。特に固有名詞などはさっぱりなどで今から相当勉強しないと無理だろう。

スペイン語を話す機会もレッスン以外だと限られているので、ブエノスアイレスに戻ってきたら、意図的にアルゼンチン人と知り合う機会を増やさないとなと思っている。つい英語で会話が出来るイギリス人やアメリカ人と仲良くなってしまうので、今後はなるべくスペイン語を話せる人たちと一緒に過ごそう。(英語も話すのも楽しいので、たまには彼らと過ごしたいけど)

一対一の会話だとついていけるが、グループでの会話はまだまだ聞き取ることが出来ない。これが出来るようになるには相当な年月が必要だと思う。

しかし、この一年はとにかくスペイン語の勉強に時間を取られたので、ブエノスアイレス2年目はもう少し視野を広げて、色々なことに挑戦をしたい。

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2012年2月16日 (木)

食欲を制するものは世界を制する!:海外での日本の評判

昨日は、ブエノスアイレスで開催された「起業家パーティー」に参加してきた。日本で同じような催しものが開催されたら、「熱い人たちが熱いことを語る場」となるかもしれないが、ここブエノスアイレスでは「なんとなく暇だったから来た」的な人たちが大半を占めており、それはそれでけっこう楽しかった。

かなりの数の人たちとスペイン語と英語を相手によって切り替えながら話したが、自分が運が良かったのか「日本、ダイスキ!」という人たちがやたらと目についた。

参加者は100人を超えていたと思うが、そのなかで日本人は自分だけだった。ついでに言うと、アジア人という枠の中でも一人だけだった。そのような状況なので、「おまえ、日本人か?」的な感じで話しかけてくる人たちもいて、そのような人たちはたいてい「ニッポン、サイコー」という人たちだ。

思えば今から17年前、20歳でスコットランドで留学しているときに、「日本でフランス映画なんて見れるの?」的な暴言をフランス人の小娘から浴びせられたことを考えると、隔世の感である。(その頃はエリック・ロメールやトリュフォーに心酔している頃だったので、余計にそう思ったのだと思います)

マスコミが言うように確かに漫画などのオタク文化は世界である程度浸透しており、「日本の漫画って
ほんと深いよねー」と髭もじゃのブラジル人と話もしたけど、そのような人はどちらかと言うと稀で、純粋に日本に憧れを持っている人たちが見受けられた。

香港に4年間働いて、そのあいだに日本に訪れたアルゼンチン女性などは、「香港ってほんとカオスだけど、日本は何もかも洗練されていて、それに日本人はとてつもなくは親切で最高だった!」と言っていた。日本人の自分からしてみると、どちらかと言うと香港のカオスのほうが面白み味があっていいのではと思うが、隣の芝生は青く見える的な発想で、外国人が住むとけっこう大変なのだろう。

NYの大学のブエノスアイレス分校に通うアメリカ人は父親が日本を訪れたことがあり、その父親から話を聞いて、「ずっと日本に行きたい」と思っているとのことだった。(最初はブエノスアイレスの大学に交換留学で来ていると思いましたが、あくまでアメリカの大学のブエノスアイレス分校らしいです・・・・不思議な感じです)

日本食の素晴らしさは世界に広く認知されているが、そのほとんどが寿司・天ぷらを通してなので、実際に行った人たちは「日本料理って、寿司だけじゃないの!なにこれ、チョーうまい!」となるらしい。件の香港で働いていたアルゼンチン人などは「日本にいるあいだ、寿司なんて一口も食べなかった。だってそれ以外の料理が素晴らしすぎるから!」と言っていたが、それもそれでどうかと・・・・・自分だったら毎日寿司でもいいぐらいなので。

日本のオタク文化、驚異的な経済成長、日本人の持つ勤勉さや真面目さなど彼らから尊敬に値する要素はたくさんあるらしいが、やはり最終的には「彼らの食欲を満たすこと」が決定打となり、われわれ日本人は彼らの尊敬を勝ち取るらしい。

アルゼンチンのように「肉を焼いて食うだけ」という素朴な食文化しかない国にいると、日本人の食材に対する深い探究心と、素材を生かしつつ、シンプルにアレンジして複雑な味わいを生み出す食文化はたしかに驚異的だ。

今の日本のどこか暗い経済状況に反比例するかのように、日本に対する評判は今だかってないほど世界で高まっていることを肌で感じた。これがロンドンやニューヨークなどの世界の大都市だと状況は違うかもしれないが、「大都市の田舎」であるどこか牧歌的なブエノスアイレスだから、そのようなことを余計に強く感じたのかもしれない。


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2012年2月14日 (火)

アゴラ:大学に行くに越したことはない:より多くの選択肢を持つために

自分のなかで「おっさんか!」というツッコミを入れながらも、アゴラに寄稿しました。

大学に行くに越したことはない:より多くの選択肢を持つために

たぶん、多くの人がそんなこと知っているよ的なことですが、一応ここは大人としてツッコミを入れておいたほうがいいと思いました・・・・余計なお世話だろうけど。

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2012年2月12日 (日)

あるゆる問題には解決策は存在する:「直前予約」の開始について

以前より、弊社の会員様から「レッスンの直前予約がしたい」という要望をかなりいただいていた。なぜならば、ワンズワードはほかのオンライン英会話スクールと違い、「レッスン予約はレッスン時間の12時間前まで」となっており、正直利便性は悪かった。

これには下記の事情がある。

1. 先生方は自宅勤務のため勤務時間がまちまちである。よって厳しく就業時間が管理出来ない。

2. 早朝6時(フィリピン時間では早朝5時)よりレッスンが可能となっているために、直前予約を可能にして早朝4時などに予約されても先生が寝ていたら気づかず、遅刻が多発する。

3. 交通事情が極端に悪いマニラ在住の先生がほとんどのため、一日の予定が立てにくく、普段ならば15分で行ける所でも極端な場合は2時間かかることもあり、予約が一時間前まで可能となってしまうと、まずレッスンに間に合わないことが予想される。

また先生側からも最近は特にレッスン前12時間以降のキャンセルが多発しており、キャンセルされた時間帯は生徒様からの予約が一切出来ないので、不満の声が挙がっていた。

生徒様側、それに先生側の不満の解消するために「直前予約機能」を追加することにした。しかし、当然上記に挙げた3つの事情を考慮する必要がある。

そのために先生用のページには、レッスン時間12時間前を切った時間帯のレッスンについて「直前予約を可能にするどうか(Allow an immediate booking)」というボタンを作り、先生が自らこのボタンをクリックしない限り、生徒様の画面では直前予約が出来ないようにした。(これで先に挙げた早朝レッスン時の予約や、自分の予定が定かではないときに予約を空けないことが出来る)

Booking

すべてをオートマチックにすることも出来るが、ここではあえて先生が手動で操作をしない限り直前予約が可能にならないことにして、そのあとに起こり得る問題を最小限に抑えた。

この変更によって生徒様の「直前予約を可能にして欲しい」というご要望と、先生たちのレッスン前12時間以降にレッスンがキャンセルされたことによって生じた空き時間を有効活用出来る。(直前予約に限り、予約は1時間前まで出来、また「直前予約」を使って予約をした場合は、レッスンキャンセルは出来ないことになっている。そのほかの通常の予約に関してはレッスンキャンセルは1時間前まで可能となっています)

先生たちはキャンセルされた時間の空き時間だけではなく、その日の予定が空いていれば、直前予約を可能にすることが出来るが、先生たちを集めたスカイプによる全体会議でも「その日の予定がはっきりしており、確実にパソコンの前にいる日だけ、直前予約が出来るようにする」ように口を酸っぱくして言っておいた。

これでレッスン時間の1時間前まで新設された「直前予約」ではレッスン予約が可能となった。

あらゆる問題には解決策はあり、完璧な解決策は存在しないかもしれないが、最善の解決策は存在する。今回の解決策は完璧ではないかもしれないが、今考えられる限りの最善の策だと思っている。

今後も予想される多くの問題についても同じようにアプローチしていければと強く願っている。

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2012年2月 8日 (水)

経営者の仕事について:嫌いなマニラに行くこと

マニラは嫌いだ。
なるべくなら行きたくない。だが、来月日本に帰国する際に、ワンズワードの先生たちに会いにまた再びマニラへ行くつもりだ。

フィリピン全体に対してはセブ島、ボラカイ島、それにマニラしか行ったことがないので一概になんとも言えないが、マニラは嫌いだ。交通渋滞がひどいし、気を抜くと襲われそうだし、なんといってもメシがまずい。

ふらりと入ったレストランが思いがけずおいしく・・・・・なんてことはマニラでは起こりえない。マニラの80%のレストランはまずい。(ワンズワード調べ)

それでも、やはりここはひとつ先生たちの全員を顔を見に行くべきだと思い、マニラへと行く。今日はちょうど来週中に実施する大幅なシステム改修の説明のための全体会議をスカイプで行ったので、いい機会だと思い来月彼らに会いにマニラに行くことを伝えた。

彼らが僕に会いたいなんてこれっぽっちも思っていないことは重々承知している。だから、みんなには下記のように伝えた。

「きみたちが僕に会いたいなんて、露ほど思っていないことは知っている。けど、僕は君たちに会いたい。やっぱり実際に会って色々と話すのと、こうしてスカイプで話すとは違うからね」

とバシッと言ってやった。さらにもちろん、僕に会ってくれるのであれば、メシはおごらせていただく。なんなら、どこのレストランに行きたいか決めてもらってもいいと。

経営者の仕事にはふたつある。

ひとつめはお金を公平に働いている人たちに配ること。
ふたつめは働いている人たちの邪魔をしないこと。

このふたつがとても重要だ。あとはささいなことにしか過ぎない。働いてお金を生んでいるのはあくまで彼らなのだ。だから、彼らがより働きやすい環境を築き、それによって得た収益を適正に配る必要がある。なんなら、「先生様」と呼んでもいいくらいだ。(ちなみにブエノスアイレスにはそういう名前の寿司レストランがあります)

時々、自分の思いや志を社員に熱く語る経営者がいるが、社員はあくまで「こいつからお金をもらっているから、仕方なく聞いているだけ」という状態であり、そんなことに意味はない。経営者というもの「お金をきちんと配れるだけの収益をあげる」からこそ価値があり、あとはたいした問題ではない。

だが、僕はきっとすべてを承知で自分がなぜソーシャルビジネスという考え方に共鳴し、どのように起業したか語るだろう。(なるべく早口で・・・・5分ぐらい先生様のお時間をいただく感じでお願い出来たらと思っています)

僕が彼らに会うことに、おそらく意味はない。僕に会ったからと言って、別にワンズワードという会社に対する忠誠心が高まるとは思ってもない。彼らは辞めたいときに辞めるだろうし、僕も引き止めはしない。ただ、自分が会社を経営する上において、自分の会社のために働いている人たちのことを知ることは、自分にとって意味がある。

言ってしまえば自分のエゴかもしれないが、年に一回くらいはその程度のわがままは許されてもいいのではと思っている。


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2012年2月 7日 (火)

英語のルールを覚える早道:結局は自分の努力がものを言う

日本人のほとんど、特に大学受験を経験している人たちは、英語の基本的な語彙はすでに身についていると思う。もちろん年月が経てば忘れるし、なんとなく分かるけどいざ話そうとするときに、いまいち出てこないという単語もたくさんあるだろう。

ただ、例えばスペイン語のように、本当に「オラ!(こんにちは)」しか知らない状態で勉強するのとは訳が違う。スペイン語では、車や牛乳、家やアパートなどを一から覚える必要があるが、英語ではたいていの人がそれらを英語で言える。

しかし、日本人の多くは英語をうまく話せない。

日本人が持つ語彙力が基本的な会話をこなすのに十分だと仮定すると、あと単純に足りないのは文法力だと思う。文法と一言で言ってしまうと膨大な分野なので語弊がある。正しくは、「語順」をきっちりと覚えていないことが最大の問題ではないかと思う。

よく「日本人が西洋言語をひとつでも話せるようになれば、ほかの西洋言語を習うのは簡単」と言う。これは自分自身が実際、今スペイン語を一から習って体感しているので、その通りだと言える。

なぜかと言うと、一番の理由は語順がほとんど同じだからだ。もちろん、スペイン語特有の語法もあるので全く同じではないが、「意思を伝える程度のスペイン語」を話す分にはそれほど苦労はしない。さらに言うならば語彙も似ているので、半年ほど毎日勉強すれば買い物やレストランの注文などに不自由はしないようになる。

いわゆる「S+V+O」などと言われる語順だけど、要約すると下記のようになる。

だれが する だれに なにを どこで いつ

さらに簡約化すると下記のように覚えることも実用的だ。

英語で最も難しい「語順」を、簡単に理解しよう!
(ちなみに「通じればいい」という考え方で学ぶのは危険で、最初はきちんと学ぶほうが断然いい。その結果の「通じればいい」が正しい)

上記の記事にも書いてあるが、たしかに「主語+動詞+なにを」さえ合っていれば、なんとかなる。おそらく、ここまではほとんどの人がクリアできるはずだ。だが、語順で一番問題となるのは、泣く子も黙る関係代名詞というやつだ。残念ながら、これはどの西洋言語でもよく使い、キモとなる用法なので、きちんと使いこなせるようになったほうがいい。(特にスペイン語の口語では、なんでも「Que(Which:ケ)」を使う)

関係代名詞という名前をつけたばっかりに、受験専用の英語文法と思われがちだが、全然そんなこともなく普通によく使う。関係代名詞を覚える一番簡単な方法は、ひたすら英作文を書くということだ。きっちりと先生に添削してもらい、長々と書いた文章をなるべく関係代名詞を使って繋げてもらうということが重要になる。

ワンズワードで言えば、ANGELI先生などの得意分野だろう。ちなみに今、自分でもマテアス2号とスペイン語の作文をやっており、「君のレベルだと、もっと間違いを犯さないとうまくならない」と言われている。自分が知っている語彙や用法ばかり使っていてもうまくならず、作文はやはり優秀な先生についてきちんと添削しながらやるほうが上達が早い。(ロレーナ先生とも作文をやっていたが、「まあ、いいじゃないの」的な感じなのでやる気が削がれて止めてしまった・・・・先生、そこはきちんと直してくださいよと思っちゃいます)

結論から言うと、英語に限らず西洋言語の語順を体に染み込ませるには「作文すること」が一番いいのではないだろうか。次のレベルに引っ張ってもらえる優秀な先生と二人三脚で作文をし、考えるよりは先に単語を正しい順序で言えるようになれば、「コミュケーションが成立する語学力」まではあと少しの辛抱だ。

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2012年2月 3日 (金)

カランメソッドを斬ってみる:絶対的な真理は存在しないということ

先日、面接した先生が「私、じつは日本のオンライン英会話スクールでも少しだけ働いたことがあって、その学校がカランメソッドを採用していて、ものすごく仕事がつまらないと感じた」と言っていた。

カランメソッドとは上記のビデオを見ていただければ分かるように、先生が言ったことをひたすら繰り返すという・・・・・ある意味、言語学的修行だ。

このようなレッスンを教えて楽しいと思う先生は皆無だと思う。だが、日本のオンライン英会話スクールでは非常に流行っているようなので、なぜかということを検証してみた。

What do you think about the Callan Method?

海外の掲示板で恐縮だが、ネイティブスピーカーの先生たちが「カランメソッドってどうよ?」と感じで話し合っているので、非常に興味深かった。

まず良い点として挙げているのは下記だ。

1. 初心者(Elementary Level)の生徒にとってはとても効果的。

2. 先生たちにとってみれば、レッスンの準備をする必要がないので、教えるのはある意味簡単。

3. 普通に英語を習うよりは、かなり早く(4倍のスピードとカランは謳っている)で英語をマスターできる。<初心者に限ってのことですが>

そして、不満の声は圧倒的多数であるが、その代表的なのが下記の点だ。

1. レッスンは教える側にとっても、教わる側にとっても圧倒的につまらない。

2. 30,40年前のテキストを今でも使っているのが、まず信じられない。ボキャブラリーはとっくに古いものになっており、今ではテキストとしてほとんど使い物にならない。

3. 各国の人々(特にこの掲示板ではポーランド人やロシア人に英語を教えている人が多い)に、たった1つのメソッドを当てはめるには、無理がある。

それぞれの国に、それぞれの特徴があり、また彼らに英語を教える上で各国特有の問題がある。それを無視してたったひと通りのテキストを絶対的なものとして扱っていることに教える側としてものすごく違和感を感じる。

英語教育に携わるものとして一つ言えることは、英語を習得するにあたり絶対的に正しく万人に通用するメソッドなどこの世に存在しないということだ。100人の英語学習者がいれば、100通りのメソッドが存在すべきだと思う。

それを十把一絡にして、「なんちゃらメソッド」として売り出すこと自体、違和感を感じる。今回取り上げた掲示板でも書いていた人がいたが、完全にビジネス的なメリットを優先させている。(スクール側にとっては、先生となる人はネイティブスピーカーであれば誰でもいいい。カランメソッドのテキストに従えば、誰でも教えることが出来るので、薄給で彼らを雇うことが出来る)

受験英語には必勝法はあるが、実践英語にはそんなものは存在しない。ただひたすら、毎日日々鍛錬することによってでしか、英語をマスターすることは出来やしない。

逆説的に言うと、カランメソッドでもなんちゃらメソッドでも、なんでもいいから自分自身が「これだ!」と思えるメソッドで、心底打ち込むのが英語習得の早道なのかもしれない。

そして、その上で最も重要なのは「自分自身が間違っている可能性」を考慮して、いつでも修正可能な身軽さを確保することだ。そのような意味では安価なオンライン英会話スクールというのは、とてもいい初めの一歩だと思っている。

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2012年2月 2日 (木)

言語を習得するということは、愛することに似ている

このあいだの週末に、ブエノスアイレスで知り合ったアメリカ人が二年住んだこの地をあとにし、ラテンアメリカを半年間ほど旅するというので、彼のお別れ会に行ってきた。

イギリス人、スコットランド人、アメリカ人、それにアルゼンチン人たちが色々と集まって、それなりに楽しかった。主にイギリス人たちとスペイン語で会話をしたのだが、彼らと話してみて、やはり英語にない文法や動詞活用などは、彼らも全く使いこなせないのだなと思った。

とあるスコットランド人などはなんでも未来形である「ir a(英語で言うところの be 〜ing)」を使うことによって動詞活用を免れていた。(「ir a」のあとは動詞の原形が来るので、それを常に使うことによって、不規則に変化する動詞活用を避けることが出来る)

動詞活用などは暗記するだけなのでまだましだが、英語の文法にない用法が多々あるスペイン語はある一定のレベルにいくと、スペイン語で考えないと本当にきちんと話せないなと痛感した。

ただ彼らから総じて感じられるのは、スペイン語という全く違う言語体系を持つ言葉に対しての、尊敬心のなさだ。ボキャブラリー自体は英語と非常に似ているので、最初から「どうせ英語とたいして変わらない」的な態度で学んでいる人が多いので、いつまで経ってもスペイン語英語(ここではSpanglishと言われている)から抜け切れない。

自分自身も英語で考えてスペイン語で話しているので、彼らのことをとやかく言う資格はないのだが、彼らみたいになりたくはないなと思った。(言語レベル的には一緒なので、このレベルで一生留まるか、次のレベルである上級者になれるかの瀬戸際だと思う)

最近、スペイン語の先生たちに口を酸っぱくして言われるのは、「あなたのレベルならば、こういう風に話さないとだめ」ということだ。

それがことごとく英語にない用法なので、正直四苦八苦している。スペイン語で学ぶべき文法はすでにほとんど学びはしたが、それを実際に口頭で使いこなせるようになるのは、どんなに少なく見積もってもあと1年はかかると思っている。(週最低でも10時間勉強し、それ以外でもスペイン語に触れる機会を作ってという意味での一年だ)

もちろん、コミュケーションを取るという意味では別にスペイン語英語でいいのかもしれない。でも、なにか聞いていて気持ち悪い。イギリス人やアメリカ人が話すスペイン語は言いたいことは分かるが、それはスペイン語ではない。正しい、正しくないという問題ではなく、言語習得する上での最低限のマナーとして、習得する言語への尊敬が足りない。

アルゼンチン人の人たちが聞いていて心地よいスペイン語使いになるのが、今の自分の目標だ。きっと、それはずいぶん遠回りの道かもしれないけど、それだけの時間とお金を費やしても得るべき価値はあると思っている。

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