一生徒としての心得:レッスン以上に素晴らしいことを学ぶために
新年早々、すでにスペイン語の勉強は通常通り再開している。最近のお気に入りは、マテアス2号で彼は事細かに文法的な違いや細かい言い回しの違いなど説明してくれるので、とてもためになる。
(現在、4人の先生から合計6回、週10〜12時間ほどレッスンを受けており、マテアス先生が二人いるので、便宜的に一号、二号と呼んでいる)
ロレーナ先生は今週はバカンスに行ってしまったので、代わりにマテアス2号のレッスンを余分に受けているが、来週はマテアス2号がバカンスで一週間程いないので、代わりにロレーナのレッスンを余分に受ける予定だ。
(僕の人生史上でも、一、二を争うほどいいかげんな人ですが、憎めない魅力的な人です)
ロレーナ先生はレッスンの準備はおろか、レッスン自体についてそれほど深く考えていないが、地頭が異常にいいので、その場の思いつきでやるレッスンがそこそこためになるので、侮れない。
このあいだまでは「一緒にビジネスしましょう!」と言っていたのが、ちょっと前は「大学の心理学学科に再入学しようかしら」と言ったと思えば、「11月からイタリアに住んでいる友達がアジアに旅に出るから、私も一緒に行くかも」と言っている。
内心、「好きにすれば」と思っているが、「はいはい」といつも話を聴いてあげている。だいたい人が話をするときは、話を聴いてもらいたから言っているだけで、「アジアに行ってどうするの?」とか、ましてや「人生どうするの?」的な根本的な問題を問い質してはいけない。
時々、思うのだが先生として優秀な人というのは重要だけど、マンツーマンレッスンでもっと重要なのは、その人が自分にとって魅力的かどうかだなと思う。
ロレーナ先生を例えば大企業などでよく使う「人材評価シート」的なもので計ると、きっとろくでもない結果が出るけど、僕は個人的に彼女のことが好きだから、そんな客観的な評価と言われているものはどうでもいいと思う。
上記にも書いたが、客観的な評価なんてものは仮に存在するとしても、どうでもいい。生徒から人気があるかどうかだけが、評価の対象になる。願わくば、ロレーナ先生がマテアス2号くらいに事細かにレッスンをコーディネートしてくればと思うが、人生すべてを手に入れることは難しい。
「英語のレッスン」「スペイン語のレッスン」「〇〇のレッスン」・・・・どれも味気ない。正直、そんなものに関わり合いたくない。自分が自分の時間を費やしてまで行いたいのは、なにかもっと違うことだ。長い人生、週に一時間でも二時間でも一緒に過ごすのであれば、やはりその人達は魅力的であって欲しい。
個人的には先生として優秀どうこうよりは、個人としてその人が魅力的かどうかという判断基準で今後も先生採用をしていきたいし、自分のスペイン語の勉強でも同じ基準で先生を選んでいきたい。
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