映画評:Eat Pray Love<食べて、祈って、恋をして>
この映画を見終わったら、ちょうど夜行バスに乗って深夜アルゼンチンの草原を走っていた。見渡す限り、夜空が広がりとても星が綺麗な夜だった。
この一年、いいことも悪いことも色々とあったが、目の前いっぱいに広がる星空を見ながら、「悪くない一年だった」と思えた。
人生では自分自身のコントロールを手放すことは中々難しいことだ。それは年が経つにつれて、顕著になる。20代の頃は何も持っていないから何にでもチャレンジできるが、30代40代になるにつれて、所有するものも増え、それについ執着してしまう。
この映画の主人公リズも、そんなにっちもさっちもいかない状況に陥って、一年間の旅に出る。
旅は人をフラットな視点に立ち返らせるいい機会を提供してくれる。特に一人旅だとなおさらだ。人は年を取り続けることによって、何かを失い続ける生き物なのかもしれない。それは若さだったりチャンスだったりするわけだが、だが逆に失った数だけ新しいことを学んだり経験したり、色々なことを自分のなかに取り込むことも出来る。
いかにコントロールを手放すか、ということがこの映画のテーマの一つになっているのだが、リズも最後の最後までそれが出来ないで苦しむことになる。(一部、モテるアメリカ女性の典型的な悩みだなということもあり共感できないこともある)
今年、東京からブエノスアイレスに移り住んだわけだが、東京で培ったものもすべて手放しても、やはりブエノスアイレスに来た甲斐があったと思う。来年も、そして再来年も、これからもずっと何かを手放し、何かを得るというプロセスを繰り返し、自分自身を成長させていければと願っている。
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