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2011年9月 5日 (月)

【書評】幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言

18歳のとき、同級生たちと将来のことを話し合ったことを思い出した。
「将来何をしたいか?」とか「どうやったら幸せになれるか?」とか今となっては他愛もないことを話し合った。

同級生のうちの一人が「やっぱり将来はポルシェでも買って、豪邸に住んでいい暮らししたいよな」とけっこう真顔で言ったのを覚えている。

僕は「こいつアホか」と思った。

その彼に「じゃあ、おまえは何をしたいんだ?」と訊かれた自分は「とにかく自分の人生よりも長持ちする、永続性のあるものを自分の人生で築きたい」と答えた。

ポルシェの彼は「きょとん」としていたが、そのときの自分にはそれ以上の具体的な答えは思い浮かばなかったし、今でもそれはたいして変わっていない。

この世の中の目に見えるあらゆるものははかなく、一過性のものだ。いずれは消え去っていくものにしか過ぎない。人の記憶に残る写真、文章、多くの人々のためになる持続可能なビジネスモデル、それらのどれでもいいがそういう確固としたものをこの人生を通じて築いていきたい。

そして、それに到るまでの一分一秒を心ゆくまで楽しみたいと思っている。

幸せの定義は所属する社会や性別などに多少は影響されるかもしれない。しかし、本当はとてもシンプルな原則がある。それは「自分の人生を楽しむこと」ということだ。これは日本のような集団主義的な社会では難易度が高い。本書は様々な角度から「幸せとは?」、またそれに到るまで道のりが描かれている。

本書のプロローグでブエノスアイレスの描写があるが、本当にこの街の人たちは幸せそうな人たちが多い。昨日も近所を散歩していたら、男性の老人二人組が笑いながら肩を抱き合って通り過ぎていった。

東京のような大都市ではめったにお目にかかれない光景だ。

他人のモノマネをしていては、いつまで幸せになることは出来ない。人生とは、所詮は結果論で語られるに過ぎない。今現在も生きている我々自身は、けっして自分自身が正しいか間違っているかなんて結論することは不可能だ。

だったら、くよくよ悩んでいないで「人生、楽しんだものが勝ち!」というものだ。


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