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2011年7月14日 (木)

ある英語学習の思い出:優秀な先生が人気のある先生になるために

語学学習を再開したので、最近「優秀の先生の定義」についてよく考える。また優秀な先生であっても、人気のある先生であることも限らないので、そのことについても思いを馳せる。

まだ20歳の頃、スコットランドのエディンバラの語学学校で英語を学習していた。その時の担任の先生はスコットという先生で、とても優秀な先生だった。毎日、違う教材を用意してきたし、豊富な経験を活かして、色々なグループアクティビティを行っていた。だから一部の生徒からは人気はあったが、如何せん皆20代前半のいいかげんな年頃なので、生徒の出席率はそれほどよくなかった。

特に冬になると、出席率は悪くなり、クラスの半分以上は欠席した。そうなると、スコット先生もイライラが募り、ある日爆発した。クラスのあまり出来の良くないちょっと太めのギリシャ人の女の子に問題の答えをしつこく訊き、彼女が分からないと分かっているのにも関わらず、それを繰り返した。

クラスの雰囲気は最悪だったし、僕はと言えば「絶対関わりたくねえー」と思って、終始自分の殻に閉じこもっていた。

ようやくクラスが終わると、スコット先生は僕を呼び「君はクラスに溶け込む努力もしないようだし、特に英語を学習したくないならば、この学校を去るべきだ!」と言った。

「ええ!」と思った。そこで僕もまだ若かったので、今日クラスに起こったことを指摘し、「あなたはあのギリシャ人の女の子が答えられないことを分かっていて、何度も差しましたよね。自分のイライラを生徒にぶつけるのは良くないのでは?」と指摘した。
(まあ、このときはまだ英語がほとんど話せない頃だったので、しどろもどろになりながら、上記意味のことを言った)

するとスコット先生は驚いたように僕を見つめた「分かった、たしかに君の言うことに一理ある。明日から僕もああいうことはもう辞めるし、君も態度を改めてクラスに溶け込む努力をしてくれ」と言われた。

で、このスコット先生のすごいところは、本当に翌日から態度をがらっと変えてしまったところだ。それまでは「先生然」としていたのに、翌日からは生徒たちの友だちのように振る舞い、笑顔を絶やさなくなった。だから、生徒同士のパーティーなどにも呼ばれるようになり、そういう場所でも顔を合わせるようになった。(スコット先生は40歳ぐらいだったと思うので、20歳そこそこの若者が集まるパーティーになんか行きたくはなかっただろうが、それも彼の努力の証なのだろう)

そんなスコット先生の態度が急変したのを見て、僕も態度を改めて、クラスに溶け込む努力をした。そうして一週間くらいしたら、またスコット先生に呼ばれて、「ありがとう。君もずいぶん変わったし、クラスの雰囲気もおかげで随分良くなったよ」と言われた。

結局、コミュケーションの問題を相手のせいにしてしまうと、問題の解決は出来なくなるし、状況はさらに悪化してしまう。自分が変われば、相手も変わる。相手を変えようとしても無駄だということだろう。

スコット先生の年齢に近づいた今、自分も彼をもっと見習って謙虚な気持ちで人に接しないとダメだなと思う今日この頃だ。


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