世界言語としての英語
世界中で英語は話されている。だから、世界各地で英語は独自で英語は進化していくだろう。今でも覚えているが、イギリスの語学学校で先生が「travelingのスペルは、かってはtravellingとLがひとつ多かったけど、アメリカ人がLを1つ落として使ったので、今ではtravelingでもOKになった」と苦虫を潰したような顔で語っていた。(イギリス人はアメリカやアメリカ人について語るときは、いつも苦虫を潰したような顔をする)
上記を見ると、そのようなスペルの違いは結構ある。
数の原理で言うと、中国人が圧倒的に多いのだから、彼らが英語を話すようになったら、彼らが話しやすいように英語もどんどん変えられていく可能性もある。
別にそれでもいいのではと思っている。日本語も「どんだけ〜」「〜とか」「ガチョーン」・・・・ガチョーンは違うかもしれないが、本来の意味とは違う使われ方をして、それが定着した例は多々ある。
平安時代の日本人から見れば、現代の日本語はすでに外国語の域に達しているのではと思うほど、進化している。人によっては退化しているという向きもあるかもしれないが、すべてのものは移ろいゆくものだ。言語も例外ではない。
そんなことを考えながら、フィリピン人の英語について考えてみた。彼らの英語の特徴は前置詞の誤使用と、文法的な誤りの多さだと思う。だから、うちでは厳格なテスト(あまり言いたくはないがたいていのネイティブスピーカーも落ちてしまう、阿呆みたいに難しいテスト)を受けて、それに合格した人のみ採用している。
相変わらず継続して弊社、オンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」のために先生採用のために履歴書を見ているのだが、10人中8人までが下記の間違いを犯している。
I look forward to hear from you soon.
(ご連絡をお待ちしております)
toのあとは動名詞か名詞と決まっているので、この場合は「hearing」が正しい。ただこれを調べていくうちに下記のような記事を見つけた。
Look forward to hear from you?
これによるとネイティブスピーカーもよく間違え、さらに北米のバックパッカーたちはかって東欧諸国で英語を教えていたが、彼らの英語はあまりにひどく、英文法のクラスなどはけっして持たせられなかったとある。
どうやら全世界にまたがる一大文法エラーであるようである。なかなか面白い事実だ。もしかしら、そのうち「look forward to hear」のほうが定着してしまい、「〜ing」が間違いになってしまうかもしれない。
そもそも文法なんてものは、特に論理的な理由があって決められているわけではない。「なぜ?どうして?」と考えたら、きりがなくなってしまう。
アメリカ人の英語やイギリス人の英語を理解するよりは、第二言語として英語を話す人たちの英語を理解することのほうが、今後はより重要になることは明白だ。今後はもっと広い心で、先生採用に当たっていこう。(どうせ、三姉妹に落とされるけど・・・・・・)
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