フィリピンの未来に寄せて
昨日ブログで書いた僕の最後の砦、最後の希望の星だったAngie先生は見事合格し、自分で求人広告を出して採用した初めてのフィリピン人の先生となった。ネイティブスピーカーからの応募は少ないので、フィリピン人だけに限れば彼女は倍率100倍以上の難関を突破したことになる。
(ただ、この不況のご時世に日本の中小企業が自社社員の求人を出せば、この程度の応募は来るはずなので、その観点から言うとたいしたことではない)
現在、絶賛来日中のJOY先生ともフィリピン人について色々と語り合ったのだが、一致した意見としては「フィリピンにはすごいポテンシャルが秘められているが、当のフィリピン人たちはそれに気付いてない」ということだ。
彼らが考えることは「いかにして楽をするか」ということに尽きる。
それが政治、経済、生活のすべてに反映されている。自分が楽をするためには、その結果人がどうなろうと想像すらしていないし、考えることもない。
例えば相場よりも数倍高い賃金で求人募集されていても、そこで「なぜ?」という思考回路にならずに、同じ仕事をして数倍もらえるなんてラッキーという思考回路になってしまう。
物事を吟味して、結果を得るための最善の策を考え、実行に移すということをしない。
ただ条件のいい求人広告を見たら、カバーレターも付けずに文法も間違いだらけの履歴書を平気で送付してくる。甘いよ、きみたち。
うちで所属している先生たちは、たぶん変態なんだと思う。
とくに三姉妹のようなドSの人たちを基準に物事を考えると、誤るなと痛感した。
巷では「フィリピン人の英語はひどい、やはりネイティブスピーカーが一番」などいう見当はずれなことを言っている人たちがいる。ひとつ言えることは、物事を十把一絡にしてしまうと、何も見えなくなるということだ。
ネイティブスピーカーでもひどい英語を話す人はとても多いし、フィリピン人にもそれは言える。根本的な問題は、彼らを採用する企業がきちんと選別をしているかということだ。
個人的にはネイティブスピーカーでもフィリピン人でも中国人でも、エスキモーの人でも何人でもワンズワードで働ける高い英語力と、心に響くパーソナリティーを持ち合わせていたら、それはそれでいいと思っている。
ちなみにうちでは英語のテストを応募してきた先生たちに行っている。語彙力、文法力、スピーキングというパートに分かれているが、語彙テストを見てみたら・・・・・・・ああ、わかんないよ、これ。
今回合格したAngie先生は語彙テストは満点だった。
絶対カンニングしたな・・・・・・
↑負け惜しみですよ、どうせね、はい。
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コメント
ユウキさん、こんにちは。
あつまろ@ワンズワード生徒です。
結局、合計で4名の方が合格されたのですね。
すごく楽しみです。
講師が高い質を保っているのが
ワンズワードの強みなので、
それは傍から見るより遥かに大変なことでしょうが、
ぜひ邁進し続けてほしいです。
講師に求められるスキルは、
語学力に負けず劣らず
パーソナリティも大事ですしね。
余談ですが、先日のオフ会にも参加しましたが、
他の生徒(仲間)さんの質の高さにも驚いた次第です。
投稿: あつまろ | 2010年11月 6日 (土) 03時06分
あつまろ様、コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、生徒様も本当に素晴らしい方々が集まっています。
類は友を呼ぶではないですが、やはり優秀な人たちの周りには優秀な人たちが集まるのではなと思っています。
英語力、パーソナリティー、それにフィリピンの場合はネット回線と諸々とハードルはありますが、質を落とすことはないので、ご安心ください。
(時々、泣きたくなる夜もありますが・・・・がんばります(笑))
投稿: ユウキ | 2010年11月 6日 (土) 10時07分
こんにちは。
そっか、こういう苦労があって私たちはいい先生から英語を教えてもらってるわけですね。
入って2ヶ月Joy先生に予約いれたのですが、日本旅行中に他の先生とのレッスンを入れてみました。どの先生も本当にすばらしくて、目移りしてしまいます。教え方も忍耐強いし、わかりやすいし、人間的にも大きい感じ。どの先生もあたりはずれなしです。
ところで時々ブログを読んでいたあつまろさんもワンズワードの生徒さんだったんですね~。
投稿: berurun | 2010年11月 8日 (月) 12時49分
berurun様、はいいつも夜な夜な泣いております。(笑)
採用したあとでも色々と振り回されることがありますが、三姉妹を中心に固い絆があるので、そこはなんとか凌いでおります。
今月中には三人ぐらいはお披露目できるのでは思っております。
もうこれ以上何も起こらないことを祈ります!
投稿: ユウキ | 2010年11月 8日 (月) 21時20分
いつもお世話になっています。フィリピンオンライン英会話というものがあることは以前から知っていましたが、やはりネイティブ(英米加)からでないとダメだろう、とずっと思っていました。
それが変わったのは、久しぶりにアメリカ旅行をした時です。旅行産業で会うアメリカの人々が、スペイン語など各国なまりでみんな普通にしゃべっていることが分かりました。私はほとんどアメリカ英語と少しのイギリス英語しか聞いていなかったので、かなり面食らいました。
ワンズワードでは二人の先生の授業しかまだ取っていませんが、ネイティブとまったく遜色ない上に、今まで出会ったどの先生(ネイティブ)よりも、丁寧に教えてくれますし、話も合うし(合わせてくれている?)、英語以外にも学ぶことがとても多いです。英語を習うのはネイティブからが良いわけではないとひしひしと感じています。
投稿: 匿名 | 2010年11月11日 (木) 07時07分
匿名希望様、コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、イギリス、アメリカ、それにカナダやオーストラリアなどを実際に行くと、そこでは様々な訛りで英語が話しているのが実感出来ます。私もスコットランドからニューヨークにいったときに、彼らの英語がほとんど聞き取れなくてショックを受けました。
弊社では先生の国籍をあまり気にしておりませんので、今後はアメリカ人やイギリス人、あるいはインド人なども参入してくるかもしれませんので、ご期待ください。
よろしくお願いいたします。
追伸:ばりばりのスコットランド訛りの英語だったユアン・マクレガーが最近比較的綺麗な英語を話すようになったのは衝撃でした。
投稿: ユウキ | 2010年11月11日 (木) 11時09分