先生たる資質について:ワンズワードの先生研修
オンライン英会話スクール「ワンズワードオンライン」では書類審査、一次面接、英語力テスト、最終面接という過程を経て合格した先生に研修を行っている。研修内容はデモレッスンをいくつか行い、どのように教えるべきか具体的に指示をする。この研修中に自己紹介スライドも作成し、レッスン後の生徒様にどのようなアドバイスを残すか指導している。
ほとんどのオンライン英会話スクールがこのような研修を行っていないので、研修を受けることが面倒くさくなり辞める人もいるし、この研修中にこちらの判断でやはり先生には向いてないと判断すれば、こちらからお断りする場合もある。
そして、今回数々の難関を突破したANGIE先生が研修中に脱落した。この日のブログに書いたようにテストは満点だったのだが、先生には向かないと判断し、採用を見合わせた。
辛い決断だが、仕方がない。
英語が出来ても、生徒との関係性をうまく築けない人がいる。その傾向が彼女に強く見られたので、残念ながら不採用とした。
このようなことは面接ではなかなか気付かないが、研修だと顕著に現れる。
有意義なマンツーマンレッスンを行うためには、相手となる生徒にきちんと向き合い、彼あるいは彼女の人生に興味を持たないと、まず無理だ。だから、ワンズワードでは社会人経験がない人しか雇わないし、今後もその方針は変わらない。(学生からの応募も非常に多いが、年齢を見ただけで不合格にしている)
今月から働き始めたJOE先生とJENNY先生のおかげでかなりスケジュールには余裕が出来たが、あと3人程度は補充したいと考えているので、引き続き採用活動を継続する予定だ。
このサイトに顧客満足度NO1に選ばれたことだし、先生のクオリティだけは維持せねばと思っている。
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コメント
JOY先生とのレッスンでANGIE先生の話題をしました。
結局は英語のスキルではなく、
人と人とのコミュニケーションスキルに
問題があったという話でした。
その後、JOY先生が語る熱い先生論がステキでした。
ネイティブティーチャーの話題も出ました。
ふと思いついた私の理想の先生像は、
以下のとおりです。
1. よき聞き手であること
2. 生徒やその環境に対する興味があること
3. 知的な会話ができる頭の良さがあること
と同時によき生徒像は
1.思ったことを表現しようとする話し手であること
2.先生やその環境に対する興味があること
3.知的な会話ができるよう日頃から考える
習慣をもっていること
なんてことを、ふと思いました。
投稿: あつまろ | 2010年11月27日 (土) 17時37分
なるほどーー。
>生徒との関係性をうまく築けない人がいる。
これは学校の先生も同じな気がしますね。
はるか昔教育実習にいったときの、私の指導教官を思い出しました。
小中学校の先生をワンズワードみたいに厳しく審査していったら学校教育もかわるかもしれないですね。(でも友人の先生になった人たちに聞くと、生徒と向き合うだけではなく親との関係が今たいへんらしいですが。)
投稿: berurun | 2010年11月28日 (日) 09時41分
あつまろ様、コメントありがとうございます。
理想の先生像はその通りかと思っています。
生徒に関しては、こちらでは選べませんが、今の会員様に関してはとても恵まれているなと心底思っています。あつまろ様が掲げる生徒像にばっちりあたる人たちがとても多いですので。
今後はもっと会員様のあいだでのやり取りを促進出来るような仕組みを考えていこうと思っています。
beruran様、コメントありがとうございます。
実はうちの姉夫婦は小学校の先生なのですが、一部の親はご指摘の通り、コミュケーションを取るのが非常に難しいようです。
世間では「先生」と言われる職業の方々は皆、コミュケーションに問題を抱えている人たちが多い印象を受けます。弁護士や大学教授、医者などの方々です。
韓国は不況なので優秀な人たちがこぞって先生を目指してしのぎを削っているようです。日本もそのような状況になるかもしれませんね。あまりいいことではないですが。
投稿: ユウキ | 2010年11月29日 (月) 01時37分