正直者は馬鹿を見るのか、否か。
今週は、三日間で合計30名ばかりの先生候補者を対象にSKYPE面接をした。
結果は5名の合格者だが、フィリピン側スタッフによりさらにふるいにかけるので、残るのは3名程度だと思っている。
正直、応募者すべてのメールを読むのも面倒くさいので最初から相当な英語力と先生経験がなければ応募する気すらなくなるような広告を作ったのだが、それでも結構な応募者がいた。なかにはカバーレターやメールの件名すらから書かない人もおり、経験だと思ってそういう人たちも面接したが、やはり思ったとおりの意識の低い人たちだった。
(応募自体はそれでも80名程度いただろうが、履歴書がなっていなかったり英語の文章が間違っていたらもうそこで不合格にしている。こちらの求人広告をほとんど読んでいないのだろうなと思う。読んでいたら絶対に応募してこないような人たちが応募してきているので)
これだけの短期間でこれだけ多くのフィリピン人と話した経験はなかったので、個人的には非常に有意義な体験となった。そして、痛切に思ったのは今ワンズワードオンラインに所属している先生方はほんとかなり特殊というか特別な人たちなのだなということだ。
それと国民性とは思うが、彼らの多くは正直だ。
たとえば、僕が絶対に聞く質問として「あなたの将来のキャリアについてお聞かせください?ずっと英語の先生として働いていくのですか?それとも全く別の職業に就きたいのですか?」というものがある。
すると「To be honest, working as an English teacher is just my sideline. I want to get a proper job.(正直に言いますと、先生という職業はただの副業としてしか捉えていません。ちゃんとした職業に就きたいと思っています)という素晴らしく素敵な答えが返ってきたりする。
うん、嫌いじゃないよ、そういう正直な人。
でも、はい、不合格!
ワンズワードオンラインは他社よりも高額なだけに、その分他社よりも数倍高い賃金を払っている。だが、それでもそんなことはお構いなしかのようにそれまでと同じ努力で数倍の高い対価を支払っているもらえると勘違いしている人が多い。
だから、カバーレターや件名すら書かないし、ましてはうちが出した求人広告をよく吟味して、それに沿ったやり方で応募などしてこない。大学で何を学んできたのだろうと思う。
日本の履歴書はあまりに統一化しているので、それほどバラエティー豊かにはならないが、フィリピンでは状況はかなり違う。日本のように統一化された履歴書では、中々その時点で合否の決定を出すのは難しいが、これがフィリピンだとかなりの高い確率で可能になる。それだけでも、とてもいい経験になった。
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