国の代表として
南アフリカワールドカップも終り、ようやくこれで不規則な生活ともおさらばできる。結局、優勝はスペインと下馬評どおりの結果となったが、これほど実力と結果が伴った大会は珍しいかもしれない。スペインのような国と対戦して勝てるのは、スイスのように堅守速攻にかけるチームか、ブラジルのようにがっぷり四つに組んでも対抗できるチームだけだろう。その点、オランダは惜しいチームだったが、ひとつひとつのプレーのレベルはスペインが一枚も二枚も上だった。
アフリカ大陸で初めてのワールドカップはこうして、予定調和のように圧倒的な強者であるスペイン優勝で幕を閉じた。
そして、日本では選挙が行われ、こちらも予定調和のごとく国民が今までの鬱憤を晴らし、民主党が大敗を喫した。普天間基地の移設や消費税増税の提言などで失政を繰返してきた民主党は、これでもはや失敗は許されない厳しい状況に置かれた。
ただだからといって、また自民党でいいのかという声を「みんなの党」がしっかり受け止め、10議席獲得という大躍進を果たした。
このようなニュースを見て、ふと「みんなの党」ってどうよ?と思ってネットで調べてみた。色々と検索すると、反日活動家や汚職にまみれた政治家などの中傷記事が目立ったが、下記ブログのように素直に政策を支持する声も多く見られた。
「みんなの党」のマニフェストには「同一労働同一賃金」や「負の所得税」もある
最近思うのだが、国という中央集権型国家はすでに機能しておらず、また正常な判断を下せるだけの情報が彼らに届いていないように思える。だったら、税金などを集める機能だけが国が担当し、実際の判断は「生の情報が入りやすい」市や町単位で任せてしまえば、よほど効率がいいと思う。
そういう部分では、「みんなの党」が提唱する地域主権型道州制には賛成だ。だが、ここでまたふとどのような人種が政治家を目指すのかと考えてみた。今の政治家のイメージは「だらだらと無駄な会議ばかり開き、一向に物事は改善されないし、それに対して働きかけない」というイメージだ。非常に個人的なイメージだが、「なんだかきらきらしている」イメージの政治家なんて見かけたことがない。
同じ国の代表でも、サッカー日本代表のきらきらぶりとは雲泥の差だ。国の代表と言うならば、あれくらいカッコ良くあって欲しい。
それに政治家が「国民」という言葉を発するたびに、ちょっとした嫌悪感を覚えてしまう。彼らの指している「国民」とは一体誰のことなのだろうか?一般の企業だと、あるサービスや商品に対して顧客が満足しているのか調査することや、売る商品やサービスに対しての猿でも分かる説明を行うことはその企業の義務だ。
彼らは「彼らの国民」にそのような働きかけをきっちり行っているのだろうか?ひたすら名前を連呼するだけの選挙活動には誰もがあきあきしている。なんのために、どのように、なぜそれが必要なのか、それを行うと我々の生活の満足度は向上するのか、という視点でモノを言う政治家が入れば、それこそ清き一票を投じたい。
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