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2010年7月29日 (木)

辞書と言えば、紙だった頃。

僕は辞書が好きだった。
それもどんな辞書というわけではない。アンカー英和辞典という名の辞書にぞっこんだった。理由はその例文の数々が非常に哲学的だったからだ。例えば、TRUTH(真理)をこの辞書で引くと、下記のような例文が掲載されている。

Truth is not absolute, it is always relative.
(真理は絶対的ではなく、常に相対的である)

そして、Education(教育)を引くと、下記例文だ。

Education is a ladder of success.
(教育は出世の手段である)

もう手元にないので、当時の記憶を頼りに書いているのだが、このような示唆的な文章が満載されており、いつも辞書を引くのが楽しかった。

英英辞典などの例文は結構味気ないものが多く、あまり調べる気になれなかったが、アンカー英和辞典の場合はこのようなインパクトがある例文ばかりだったので、暗記するのにとても役に立った。電子辞書全盛の世の中で、何も好き好んで紙の辞書を購入する必要はないと思うが、紙の辞書で単語を調べると少し賢くなった気がするのも事実だ。

記憶の定着率を上げるためには、いかに手間暇増やすかということも重要だ。そういう意味では紙の辞書を使うという方法もあながち間違ってはいない。暇なときに辞書をパラパラめくると思わぬ単語や例文に出会い、ちょっとした驚きや発見がある。

一昔前は「趣味は辞書を読むこと」などと言っている酔狂な人もいたが、今では絶滅種だろう。そうして、物事の効率化は音もなく進行し、だんだんと均質化された世の中になっていく。

とは言いつつも、普段は無料のオンライン辞書を使って、効率化された社会を満喫している。そうして、たまに「古き良き時代」とやらを思い出しているのだ。

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